研究課題/領域番号 |
15207014
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤木 幸夫 九州大学, 理学研究院, 教授 (70261237)
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研究分担者 |
原野 友之 九州大学, 理学研究院, 助手 (80037275)
田村 茂彦 九州大学, 理学研究院, 助教授 (90236753)
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キーワード | ペルオキシソーム / ペルオキシソーム欠損症 / CHO変異細胞 / ペルオキシソーム形成因子 / 病因遺伝子 / 膜タンパク質 / AAAファミリー / ペルオキシソームの増殖・分裂 |
研究概要 |
・ペルオキシソームの形成制御とPEX遺伝子システムの解明: 1)長年不明であった相補性群A群(欧米8群)の相補遺伝子の解明を試み、CHO変異細胞ZPG167およびヒト腎臓cDNAライブラリーを用いた機能相補活性スクリーニング法により、ついに新規遺伝子PEX26のクローニングに成功した。さらにPex26pの機能としてはAAA ATPaseファミリーペルオキシンPex1p-Pex6p複合体のペルオキシソーム膜へのリクルートに関わっていることが判明した。 2)ペルオキシソームの増殖・分裂に関わるペルオキシン、Pex11pαおよびPex11pβに加えてPex11pγのクローニングに成功した。 ・ヒト先天性ペルオキシソーム欠損症の病因解明: 1)PEX26は、相補性群A群(欧米8群)の群副腎白質ジストロフィー(NALD)患者由来線維芽細胞に対してペルオキシソームの形成を回復させ、かつ患者PEX26遺伝子に変異を認めたことから、相補遺伝子はPEX26と結論した。これで、12年の亘る国際的競争の成果として、12の相補性群に分類されるペルオキシソーム形成異常症のすべてに病因遺伝子が解明されたことになる。さらに相補性群A群(欧米8群)の患者、日欧米併せて8名のPEX26遺伝子解析を行い、遺伝子型-表現型の連関を明らかにした。
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