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2006 年度 実績報告書

脳血流による脳活動評価と生理的多型性に関する生理人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15207025
研究機関東北工業大学

研究代表者

原田 一  東北工業大学, 工学部, 教授 (70156511)

研究分担者 梨原 宏  東北工業大学, 工学部, 教授 (40128971)
両角 清隆  東北工業大学, 工学部, 教授 (50337193)
畠山 英子  東北福祉大学, 総合福祉学部, 教授 (50103180)
キーワード脳血流 / 脳活動評価 / 精神的負担 / 生理的多型性 / テクノアダプタビリティ
研究概要

本研究では、若年者と高齢者の自動車運転時の前頭部脳活動および運転行動を比較し、ドライバーの運転時精神的負担を脳活動より明確にすることを目的としている。若年成人男性14名(平均21.6歳)、高齢者男性7名(平均69.9歳)、高齢者女性7名(平均66.6歳)が実験に参加した。被験者には実験の内容を説明し、承諾書への署名をしてもらった。男子大学生については、ほぼ毎日運転している者7名とほとんど運転していない者7名にグループ分けした。高齢者は全員、ほぼ毎日運転している者であった。運転実験には、CCDカメラ,赤外線レーダー等の計測装置を搭載した乗用車を用い、全長約7kmの一般道を運転時のブレーキ操作、ミラー確認動作などを観察するとともに、前頭部脳活動を近赤外分光装置(NIRO-30,TRS-10)で計測した。
若年成人男性被験者において普段運転している者と普段運転していない者のグループ間では前頭部脳活動の安静値には有意差はみられなかったが、運転時には普段運転していない者がより脳活動の増加量が大きかった。ビデオの記録から、普段運転していない若年成人男性では、ミラー確認にあまり注意を向けていないようであった。また、普段運転している若年成人男性と比較すると、運転中および信号待ち時に不必要な緊張感があることが推察された。普段運転していない者では、運転時に前頭部脳活動の増大が大きかった。前頭部脳活動により、精神的負担の程度として、作業の難易度や経験の違いを評価できるのではないかと考えられる。
本研究では前頭部脳活動を計測することにより、安静時および運転時の年齢による脳活動レベルの違い、運転経験による運転時の脳活動変化量の違いを明らかにすることができた。また、前頭部脳活動の計測結果は他の生理的パラメータと組み合わせる必要はあるが、運転時の慣れや適応度を評価しうる可能性があることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Variation of technological adaptability evaluated by the performance and brain hemodynamics measurement2007

    • 著者名/発表者名
      Harada H, Morozumi K, Nashihara H, Hatakeyama E, Ota Hiroo
    • 雑誌名

      J Physiol Anthropol Appl Human Sci 26・3(印刷中)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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