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2004 年度 実績報告書

地域貿易協定進展下における東アジア農業の競争と協調条件の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15208020
研究機関東京大学

研究代表者

八木 宏典  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00183666)

研究分担者 甲斐 諭  九州大学, 農学研究院, 教授 (70038313)
藤島 廣二  東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (70287449)
斎藤 修  千葉大学, 園芸学部, 教授 (40144894)
木南 章  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00186305)
木南 莉莉  新潟大学, 農学部, 助教授 (40272132)
キーワード東アジア農業 / FTA / 地域貿易協定
研究概要

第2年度に当たる今年度は、主に以下の3つの分野において研究を進めた。
第1は、東アジアにおける農業構造および農産物貿易に関わるデータベースの構築である。
日本、中国、韓国、台湾を対象として、農業統計、経済統計、貿易統計の収集整理を進め、農産物・食晶の関税、相互の貿易量・金額、食品安全制度に関するデータベースを作成し、東アジア農業・食料経済の基本構造を明らかにした。
第2は、東アジア農業の基本問題の実態把握である。
実態把握のための現地調査を、日本、中国、韓国、台湾において実施した。とくに、中国においては、現地の研究者を交えた研究会の開催と野菜輸出基地の調査分析を実施した。農業クラスターの形成、製品差別化・ブランド化、コメに対する嗜好、農産物輸出の可能性、FTAの経済効果、都市近郊農業、条件不利地域政策、食品安全性などに関する論点の提示を行った。
第3は、東アジア農業をめぐる競争条件と協調条件の解明である。
実態調査分析と経済学理論、経営学理論を基礎とする分析を基に、競争条件と協調条件を解明する論点が明らかにされた。競争条件に関しては、競争力の源泉である要素賦存条件に基づく比較優位とともに、競争戦略に基づく競争優位の重要性が指摘される。とくに、産業集積によるイノベーションの誘発などのクラスター形成による競争優位の役割が大きくなっていることが明らかにされた。協調条件に関しては、相互の補完関係の形成が重要となり、日本から東アジア諸国への農産物の輸出の可能性が明らかにされた。また、相互に協力可能な領域を提示することが可能となった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] FTAの畜産部門への影響と今後の課題2004

    • 著者名/発表者名
      甲斐諭
    • 雑誌名

      農業と経済 70・10

      ページ: 73-83

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 食品産業の国際化と東アジアフードシステムの形成2004

    • 著者名/発表者名
      木南章
    • 雑誌名

      フードシステム研究 11・2

      ページ: 28-37

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 日本がアジア諸国とFTAを締結した場合の目本の畑作2004

    • 著者名/発表者名
      永木正和
    • 雑誌名

      農業と経済 70・10

      ページ: 84-90

  • [雑誌論文] 青果物の流通-野菜・果実2004

    • 著者名/発表者名
      藤島廣二
    • 雑誌名

      農産物流通技術年報 2004年版

      ページ: 156-162

  • [雑誌論文] 国際競争に最も曝されている鶏肉インテグレーターの経営戦略2004

    • 著者名/発表者名
      斎藤 修, 張 秋柳
    • 雑誌名

      畜産コンサルタント 40・4

      ページ: 27-31

  • [図書] 現代日本の農業ビジネス2004

    • 著者名/発表者名
      八木宏典
    • 総ページ数
      231
    • 出版者
      農林統計協会

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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