研究課題/領域番号 |
15208022
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
木村 和弘 信州大学, 農学部, 教授 (40021092)
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研究分担者 |
中村 寛志 信州大学, 農学部, 教授 (70123768)
森下 一男 香川大学, 工学部, 助教授 (80036061)
今井 敏行 北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (40026456)
丸谷 知己 信州大学, 農学部, 教授 (40112320)
星川 和俊 信州大学, 農学部, 教授 (40115374)
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キーワード | 中山間地域 / 環境保全機能 / 物質循環 / 農地整備技術 / 里山 / 農蓄林連携 / 地域資源管理 / 棚田 |
研究概要 |
1.本年度は、フォッサマグナの東北側に位置する(1)長野県の農山村と(2)東北地方の農村、中央構造線に沿って位置する(3)淡路島の農村と(4)宮崎県の山村を主な対象地として、研究グループ全員による調査を3地区で行った。これによって、現在の農林畜産業の物質循環を基にした地域環境保全機能の評価と検討課題が明確になった。 2.東北班、四国・九州班及び信州班を組織し、各地域で各分野からの検討が行われた。主なものを以下にあげる。 (1)畜産を核とした有機資源循環のための土地・施設・道路のシステム化のための文献資料や事例調査が行われた。循環プロセスを「飼料・敷料生産」「飼育・糞尿処理」「堆肥流通・散布」の3段階に分け、そこでの特徴が明らかにされた。 (2)農地利用と用水確保を地域環境保全の両輪の輪として捉え、ため池水利の要素均衡系を基に、中山間地域の潅概排水事業における水利システム整備について検討が行われた。(3)棚田の形態区分がおこなわれ、中央構造線の内帯と外帯の棚田の特性が検討された。石積棚田での整備方法の検討や都市との交流による棚田の担い手などの検討が行われた。 (4)里山の森林整備では、住民と里山環境の新たな関係を構築するための、住民による環境改善技術の構築と里山利用者のコミュニティ形成の両面からの検討が行われた。 3.これらの成果は、平成16年4月24日信州大学農学部においてシンポジウム『リサイクル社会と農林業の役割』で一般開催する。基調講演は、分担者・今井敏行による「耕畜林連携による地域有機資源の循環」、その他の報告を分担者が行う。
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