研究分担者 |
藤浦 建史 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (00026585)
澁澤 栄 東京農工大学, 農学部, 教授 (50149465)
清水 浩 茨城大学, 農学部, 助教授 (50206207)
野口 伸 北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (40228309)
羽藤 堅治 愛媛大学, 農学部, 助教授 (50274345)
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研究概要 |
平成17年度(〜平成18年3月31日)はこれまでの研究成果を踏まえて研究代表者を中心に本格的な実験をコケ緑化システムを一例として実施した.ソフトセンシンクの要となるモデルへの対応をアルゴリズム開発グループを再編し(村瀬・清水)が中心になり既存の汎用モデルや個別モデルを統合し,新たな適応モデル開発に取り組んだ.IT利用とセンシング技術開発(植物工場グループ・生理活性・ポストハーベスト・マイクロシステムグループ)はフィールド・サーバーを利用することを基本として,個々の分野でこれまで培われてきたセンシング技術を活用し,IT利用を主にフレームの構築を図った(桶・平藤・羽藤).具体的には無線LAN上に計測システムを搭載しPCベースでIP付きセンサー群からなる計測システムをそれぞれ構築した. 最終実験は計測システムが実験的に稼動しうることを最優先し,センシングの対象を屋上緑化用スナゴケ生理とした,実際には測定困難な要素,すなわちコケの水分状態の計測を行なう必要があり困難な場面も発生したが,この問題解決については個々の領域でこれまで培ってきたノウハウを適用して必要なデータを集め対応した.この段階でソフトセンシングが可能なパラメータについて洗い出しを行なうことと,ネットワーク上で一つのセンサー群を形成するフィールドサーバー観測・制御システムが完成した.赤外線カメラを搭載したフィールドサーバーはコケ表面温度および周辺環境データからコケの水分状態をソフトセンシングして,遠隔基地に設置されたXMLサーバーでコケ管理のための制御信号を生成し現場のフィールドサーバーを介して潅水システムを動作させる一連のシステムを構築することができた.
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