研究課題/領域番号 |
15209047
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
片山 容一 日本大学, 医学部, 教授 (00125048)
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研究分担者 |
山本 隆充 日本大学, 医学部, 教授 (50158284)
酒谷 薫 日本大学, 医学部, 教授 (90244350)
関根 好文 日本大学, 理工学部, 教授 (90059965)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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キーワード | tremor / DBS / feed back / feed forward / EMG / Parkinson Disease / dystonia / Pain |
研究概要 |
ヒト脳組織の光学的特性(吸収計数・散乱計数)を開頭手術中に測定し、脳内光伝播のシミュレーションに基づき、頭皮上からの時間分解スペクトロスコピーによる局所脳血流・脳酸素代謝・脳機能の三次元推定を行った。また、可視光分光法を用いて開頭手術(脳腫瘍、難冶性てんかん等の手術)中にヒトの局所脳血流・脳酸素代謝・脳機能を測定する技術を開発した。 種々の脳機能異常(パーキンソン病、本態性振戦、ジストニア、中枢性疼痛等)において、様々な部位(視床、視床下核、淡蒼球など)のDBSの効果を、神経内科学的、精神生理学的、神経心理学的に評価するとともに、これに関与すると考えられる神経回路を、神経生理学的、神経解剖学的に解明した。 DBSの臨床応用として、パーキンソン病に対する視床下核刺激、デイストニアに対する淡蒼球内節刺激、各種の疼痛・振戦に対する視床刺激・大脳皮質運動野刺激の方法を確立し、十分な治療効果を得ることができた。 以上の結果から、空間分解能の良い脳機能イメージング(PETおよびfMRI)と、時間分解能の良い頭皮上からの近赤外分光法を駆使して、DBSの効果に関連する脳内メカニズムを分析することができた。 今後は、現在の体内埋設型刺激デイバイスにプログラムされた刺激スケジュールを用いた刺激に加えて、光工学技術によって脳内シグナルを検出し、これを刺激デイバイスにフィードバックないしフィードフォワードする技術を確立し、人工神経素子の概念に近づく新しい体内埋設型刺激デイバイスを開発する予定である。
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