抗腫瘍免疫能の賦活化を企図したテーラーメード型前立腺癌遺伝子治療の開発基盤研究

2003 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 15209052
• 研究種目: 基盤研究(A)
• 研究機関: 岡山大学
• 研究代表者: 公文 裕巳 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30144760)
• 研究分担者: 山田 雅夫 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40166731) ; 中山 睿一 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60180428) ; 那須 保友 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (20237572) ; 津島 知靖 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (20135990) ; 藤原 俊義 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教授 (00304303)
• キーワード: 前立腺癌 / 遺伝子治療 / 自殺遺伝子 / HSV-tk / Interleukin-12

研究概要

1)HSV-tk遺伝子治療臨床研究の実施
内分泌療法局所再燃前立腺癌3例に対して、HSV-tk遺伝子発現IL-12遺伝子発現アデノウイルスベクターを前立腺内に注入した。注入に際しては、基盤研究(B)(2)(課題番号13557134)において開発・実用化したベクター注入制御装置を用いた。投与に伴う安全性は確認されると共にPSAを指標とした治療効果は認められた。治療前後で採取された血液、組織検体について種々の解析を実施した。
2)Interleukin-12(IL-12)遺伝子による遺伝子治療臨床研究の実施申請
内分泌療法抵抗性再燃前立腺癌を対象とした臨床研究を学内委員会に申請し3回の審議を経て承認を得た。

研究成果

• [文献書誌] 江原 伸, 那須保友: "前立腺癌に対する自殺遺伝子治療の最新知見"日本臨牀. 61(7). 1257-1265 (2003)
• [文献書誌] K.Kurose, Y.Nasu, H.Kumon et al.: "Decreased Expression of REIC/Dkk-3 in Human Renal Clear Cell Carcinoma"Jouranal of Urology. 171. 1314-1318 (2004)
• [文献書誌] T.Nakada, Y.Nasu, H.Kumon: "NY-ESO-1 mRNA expression and immunogenicity in advanced prostate cancer."Cancer Immunity. 3. 10-15 (2003)