研究課題/領域番号 |
15209055
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
加我 君孝 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80082238)
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研究分担者 |
山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (60251302)
伊藤 健 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (50251286)
岩崎 真一 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (10359606)
狩野 章太郎 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (00334376)
中尾 政之 東京大学, 大学院工学研究科・工営部, 教授 (90242007)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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キーワード | 聴覚 / 両耳聴 / 脳幹 / 聴皮質 / 聴覚伝導路 |
研究概要 |
聴空間は空間といっても眼には見えない音の空間のことで、目をつぶってもわかる音の世界のことである。左上下前後の方向感覚や音源定位、音の移動(音の接近や遠ざかる)を知覚し、その無数の音の中から必要とするものを認知する。認知の対象は純音や雑音、言葉や音楽であったりする。 この4年間の研究期間に、両耳聴についてその情報処理の機序の解明を行った。気導と音導に分けて方向感の時間差と音圧差、および時間差音圧差のトレードの処理機構を明らかにした、世界で初めて超磁歪型音導素子を用いた高音質の音導では時間差・音圧差のトレードがすぐれていることを明らかにした。 両耳聴の認知は、Binaural Beatや音色を刺激としてMEGを用いて聴皮質で情報処理されていることを明らかにした。両耳聴の発達性可塑性について、難聴児について人工内耳と補聴器の併用による聴覚の発達を研究した。その研究は無興室においてスピーカー法で聴空間の拡大を調べることで広い聴空間と狭い聴空間の存在が明らかとなった。 この4年間の研究により、聴空間の認知処理機構について解明できた部分と新たに解明が必要な部分もはっきりしてきた。両耳聴すなわち耳はなぜ二つあるかは、聴覚研究でも極めて重要な研究テーマである。米国では2006年、両耳聴研究にNIHより特別に多くの研究資金が配分されたという。我々はこの4年間の研究資金によって研究環境が整備されたので、引き続き本研究テーマの研究を継続する予定である。
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