研究分担者 |
岸 幹二 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30033202)
本多 康聡 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40284070)
柳 文修 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (50284071)
高橋 則雄 岡山大学, 工学部, 教授 (40108121)
山本 尚武 岡山大学, 医学部, 教授 (50032941)
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研究概要 |
MRI装置を作製するため,またMRI装置をテストするために模擬人体,ファントムが必要不可欠である.そのため,すべての人体組織と等価な緩和時間をもち,そして多くの組織と等価な電気伝導度をもち,さらにいろいろな形状のファントムを作製できる固形ゲルファントムを開発した.このファントムを用いることによりMRIの基礎的実験を再現可能な状態に高めることが可能となった。 臨床用0.5T MRI装置にファントムを挿入し,位相検波後のアナログエコー信号をフーリェ変換を考慮したサンプリング時間間隔で処理することによりスピンエコー法における画像再構成を行い,MRIにおける信号のエンコード方法および画像再構成方法についての基礎を確立した.MRIにおけるエコー信号をエンコードするために,パソコンを用いてシーケンシャルパルスを生成するプログラムを開発した。これによりいろいろな条件下におけるパルスシーケンスを作成することが可能となった.3次元的構成をもつ人体の断面を画像化するために独立した3方向の傾斜磁場をもつコイルが必要であるが,フーリェ変換におげる位相の空間的変化と,勾配磁場下におけるスピン歳差運動の時間的位相変化から,勾配磁場コイルの設計を行うとともにその作製を行った。 開磁路型MRI装置の磁気回路は軽量となるが,構造上空間的に均一な磁場を作成することが困難である。そこで,磁気回路の設計方法として,生物の進化を模擬した直接的探索法による最適化手法である(1+1)-Evolution Strategy法を用いて開磁路型MRI装置の磁気回路を設計する方法について検討した.そして複数の黙低関数を効果的に減少させることができるScaled Evolution Strategy法を提案した。
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