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2003 年度 実績報告書

歯のう蝕治療での細菌学的アプローチと再生治療

研究課題

研究課題/領域番号 15209066
研究種目

基盤研究(A)

研究機関鶴見大学

研究代表者

桃井 保子  鶴見大学, 歯学部, 教授 (10103558)

研究分担者 今里 聡  大阪大学, 大学院・歯科研究科, 助教授 (80243244)
竹中 彰治  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (50313549)
中沖 靖子  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (50302881)
高務 朋将  岡山大学, 大学院・歯学総合研究科, 助手 (20314700)
池永 英彰  大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (50232210)
キーワードう蝕象牙質 / 抗菌性 / 再石灰化 / 接着
研究概要

中沖(北海道大学)は,抜去歯を用いてAMFによる象牙質の耐酸層の観察を試みたが,困難であった.耐酸層の広範囲での観察はレーザー顕微鏡を用いれば可能と思われたので,実施予定である.
竹中(新潟大学)は,感染象牙質を各種材料で修復し,細菌数の変化をその生死を含めて検討している.
今里(大阪大学)は,グラスアイオノマーセメントにバイグアナイド系抗菌剤(クロルヘキシジン)を配合し,抗菌性グラスアイオノマーを試作した.試作セメントの溶出,抗菌性,物性,硬化時間の特性を評価し,クロルヘキシジンの適正濃度を決定するところまで結果が得られ,現在論文を作成中である.Dental MaterialsかOperative Dentistryに年内投稿予定である.
高務(岡山大学)は,作製した試料で接着試験・界面の観察および細菌の侵入程度を観察している.現在,シールドレストレーションの可能性を検討するのが目的で,う蝕象牙質(検知液に濃染する部分)を対象としたシールドレストレーションを行っている.レジンをう蝕に接着させた界面をSEMで観察すると著しく劣化した形態を呈していた.このことからmicro-tensileで引張り試験を行っても接着強さの評価は不可能と思われたため,この試験は行っていない.健全部をある程度残した状態で引張り試験を行えば,接着強さが評価できる可能性がある.
池永(大阪歯科大学)は,深在性う蝕罹患歯に暫間修復を行ったときの細菌叢変化を検討するための予備実験を行っている.
桃井(鶴見大学)は,慢性う蝕象牙質内の一定体積中のう蝕細菌数を測定したいと思っている.典型的な慢性根面う蝕の着色部には10^2オーダーの細菌しか存在しないことが予備実験で確認できている.これらの段階としては,臨床的に鑑別診断した根面う蝕にどの程度の細菌叢が存在するか測定する予定である.また,根面着色面にコンポジットレジンを充填し,その接着界面をTEMにて観察した実験では,細菌が明瞭に観察出来なかったため,試片作製法を再検討することとした.

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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