研究課題
基盤研究(A)
本研究は歯周炎と全身疾患との関わりについて日本人の知見を得るために全国13大学で共同で行ってきた。以下に記す結果を得た。1.欧米の研究と同様に歯周病と糖尿病の相互作用についての所見を得た2.歯周治療が糖尿病をはじめとする全身疾患の改善に寄与していることが示唆された3.動脈硬化などの循環器疾患に歯周病による口腔細菌が関与していることが示唆された4.糖尿病の合併症と歯周病の関連性について5.歯周病と高血圧について関連性の検討を行った6.外科的および非外科的歯周治療が糖尿病に及ぼす影響について検討した本研究から糖尿病や動脈硬化といった疾患だけでなく、しょうせき膿胞症や早産といったものまで、歯周病が幅広い疾患と関わっている可能性について明らかとなった。また、歯周治療が全身疾患に及ぼす影響についても治療方法に関する知見やメインテナンスの重要性について明らかとなった。歯周病は広く全身に影響しており、単に口腔内だけでなく、全身の健康に配慮した歯周病治療の必要性が求められる。今後は歯周病と全身疾患との関連性についてさらなるメカニズムの解明を進めていくと同時にエビデンスにもとづいたシステム化された歯周治療法の開発、ならびに糖尿病などの全身疾患の治療の一環として歯周治療を確立していくことが望まれる。
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Hormone and Metabolic Research (in press)
Hormone and Metabolic Research (In press)
Journal of International Academy of Periodontology 7/1
ページ: 16-20
Oral microbiology and immunology 19
ページ: 160-167
Oramicrobiology and immunology 19
J Periodontol 74・8
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J Periodontol 74/8