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2006 年度 実績報告書

エジプト西方砂漠ハルガオアシスにあるアル・ザヤーン神殿西遺跡の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15251006
研究機関東京工業大学

研究代表者

亀井 宏行  東京工業大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (60143658)

研究分担者 渡邊 眞紀子  東京工業大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (10175119)
菱田 哲郎  京都府立大学, 文学部, 助教授 (20183577)
塚本 敏夫  (財)元興寺文化財研究所, 研究部, 室長 (30241269)
キーワードエジプト / グレコ・ローマン / コプト / 遺跡探査 / GIS / 土壌 / 3次元レーザスキャン / オアシス
研究概要

現地調査に入る直前までエジプト政府からの発掘許可がおりなかったので,今年度は発掘調査を断念した。そこで,各班は以下の活動を行った。
1.考古班
平成17年度までに発掘で出土し,現地の考古局に保管してある遺物について,整理・分析を行った。土器類については,クリーニングおよび接合の済んだものから,完形品あるいは完形に近いもの24点を,つぎに特徴的な形状や文様を有するものを選び,トータル32点選択した。内訳は,壷13点,甕2点,椀16点,水差し1点である。これらを,写真撮影後,実測・図化した。現地のニューバレー博物館に保管されているハルガ近郊のオアシスで出土した土器類と,比較検討した結果,現在までにこの遺跡で出土した土器類は,おおむねローマ期とりわけコプト期に属すると判断された。その他の遺物のうち,特徴的なファイアンスビーズ1点,スラグ11点,ガラス破片6点の写真撮影を行った。
2.保存科学班
収蔵庫は,1年に1度しか開く機会がないので,保存状態を調査するために,収蔵庫内に温度・湿度をモニタリングする計測器を設置した。
3.デジタルアーカイブ班
デジタルアーカイブを担当する班は,神殿の3次元記録データの解析をすすめ,さらに高精度化を行い,今まで存在しなかった神殿平面図の作成を試みた。
4.土壌班
土壌班は,今まで採取したサンプルの分析から土壌形成過程を推定して環境復元を試み,その結果を学会発表した。
5.GIS班
これまでの測量,探査,地表観察結果および発掘結果をGIS上で統合することによって,遺跡の全体像の把握に役立つことを示し,学会で発表した。
最終年度にあたるので,報告書の作成を行った。さらにこの成果を世界に発信するために,別途,英文の「El-Zayyan2003-2006」という調査報告書を発行した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] エジプト・アル・ザヤーン神殿西遺跡(ハルガ・オアシス)の調査(2001-2006)2007

    • 著者名/発表者名
      大城道則, 亀井宏行, 渡邊眞紀子, 菱田哲郎, 塚本敏夫
    • 雑誌名

      第14回西アジア発掘調査報告会報告集

      ページ: 10-13

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 地理情報による遺跡調査情報の統合-エジプト アル・ザヤーン西遺跡の調査を通じて-2007

    • 著者名/発表者名
      阿児雄之, 亀井宏行
    • 雑誌名

      日本情報考古学会第22回大会講演論文集

  • [雑誌論文] エジプト西方砂漠ハルガオアシスにあるアル・ザヤーン神殿西遺跡における堆積砂の理化学特性に基づく環境の復元2006

    • 著者名/発表者名
      須永薫子, 渡邊眞紀子, Baasansuren Jamsranjav, Fathy F. Shaaban
    • 雑誌名

      日本ペドロジー学会2006年大会講演要旨集

      ページ: 15

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 3次元デジタルアーカイブ技術を用いた遺跡・遺構調査の現状とその方向性2006

    • 著者名/発表者名
      塚本敏夫
    • 雑誌名

      日本考古学協会第72回総会

      ページ: 117-120

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 距離画像IDタグの開発とその考古調査への応用2006

    • 著者名/発表者名
      三好裕樹, 金谷一朗, 岡本篤志, 塚本敏夫, 佐藤宏介, 亀井宏行
    • 雑誌名

      日本情報考古学会第21回大会講演論文集 21

      ページ: 73-79

  • [図書] El-Zayyan 2003-20062007

    • 著者名/発表者名
      H.Kamei, K.Kogawa ed.
    • 総ページ数
      100
    • 出版者
      Tokyo Institute of Technology, Kamei Laboratory

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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