研究課題/領域番号 |
15252011
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
佐々木 衛 神戸大学, 文学部, 教授 (60136398)
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研究分担者 |
岩崎 信彦 神戸大学, 文学部, 教授 (20086052)
油井 清光 神戸大学, 文学部, 教授 (10200859)
藤井 勝 神戸大学, 文学部, 助教授 (20165343)
白鳥 義彦 神戸大学, 文学部, 助教授 (20319213)
小林 和美 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (90273804)
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キーワード | トランスナショナル / クロスボーダー / 移動 / エスニシティ / ナショナリズム / コミュニティ / 家族ネットワーク |
研究概要 |
本年度の調査研究は、現地調査による資料収集、理論的枠組みの検討、平成15年度と16年度の研究成果を中間報告としてまとめることの3点にあった。 1,中国、韓国、タイを中心に、移動と地域社会の変容に関する具体的な資料を収集した。 (1)中国・青島:韓国人の移動とコミュニティ、中国朝鮮族の集住区、経済開発区の調査を実施した。 (2)韓国・ソウル:中国朝鮮族の集住する九老区における朝鮮族、韓国住民の双方から聴き取り調査を実施した。 (3)タイ・チョンブリ:漁業に従事する外国人労働者と地域社会に関する調査を実施した。 (4)パリ:華人系フランス人、フィリピンからの移住者の生活とネットワークに関する聴き取り調査を実施した。 (5)カナダ・トロント:「多文化主義」とアジア人コミュニティの形成に関する予備的調査を実施した。 (6)ラオスにおける移動に関する文献調査をした。 2,資料にもとづいて理論的な枠組みを検討した。 (1)7月25日検討会:金永基、長坂格、藤井勝の報告と討論。 (2)11月23日-12月2日:油井清光によるインスブルック大学、トレント大学における連続講義。 (3)12月11日検討会:佐々木衛、小林和美、李路路(中国人民大学)の報告と検討。 (4)2005年1月11日:李路路教授の特別講演と検討会。 (5)7月に北京で開催された世界社会学会第36回大会で、佐々木衛、油井清光、白鳥義彦が研究成果を報告した。 3,平成15年度と16年度の調査資料と研究報告をとりまとめて中間報告書を作成した。 『国境を越える移動・エスニシティ・地域社会の再構築に関する比較社会学的研究-中間報告-』 (2005年2月、1-401頁) 平成17年度は、2年間の研究成果の上に、国際的な研究協力体制を確立して、実証的研究と理論的枠組みの検討を進める。
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