研究課題/領域番号 |
15252012
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
児玉 隆夫 大阪市立大学, 事務局, 学長 (90047192)
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研究分担者 |
木原 俊行 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (40231287)
添田 晴雄 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (30244627)
矢野 裕俊 大阪市立大学, 大学教育研究センター, 教授 (80182393)
宮川 秀俊 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (30181986)
谷口 義昭 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (50240859)
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キーワード | ものづくり教育 / 技能・技術教育 / 体験的学習 / 比較教育 / 国内調査 / 海外調査 |
研究概要 |
本研究は技能・技術、スキル養成を目指した、青年期までの「ものづくり」教育や体験的カリキュラムのあり方を国内・海外の調査を踏まえて検討することをねらいとしており、初年度には以下のことを行った。 (1)国内調査・研究ではまず、中学校、高等学校、大学での技能・技術教育の教育内容やカリキュラムについて聞き取りなどの方法により資料を収集し、整理をすすめた。つぎに、全国の中学校、高等学校の生徒を対象にアンケート調査を企画・実施し集計するとともに、教員、保護者対象の調査のための調査票を設計した。また、各地の企業を対象に企業が求める技能・技術教育についてのアンケート調査票を作成し調査に着手した。 (2)海外調査・研究については、世界の主要国の技能・技術教育、体験的学習に関する文献の収集と整理をすすめたほか、アメリカ、ドイツ・スイス、イギリス、フランス、スウェーデン・フィンランド・イタリア・シンガポールの7班に分かれて、それぞれ3ないし4名の班によって実地の調査を行った。実地調査では、各国の初等・中等・高等教育段階の学校における技能・技術教育、体験的活動などの実際とそれらのカリキュラム上の位置、それらを開発するための体制、教員養成・研修システムを中心にデータの収集を行い、それらの特徴を整理して比較分析のためめ基礎資料を作成した。 初年度の研究により得られた知見は、イギリスなどのように企画や分析と技能・技術とを結びつけたものづくり教育を初等・中等教育を一貫したカリキュラムとして確立しているケースと比べると、我が国の技能・技術教育は一貫性・内容の現代性・幅広さなどで課題をもつということである。
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