• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

熱帯・亜熱帯域における沿岸環境保全のための統合的モニタリングと資源管理スキーム

研究課題

研究課題/領域番号 15254002
研究種目

基盤研究(A)

研究機関東京工業大学

研究代表者

灘岡 和夫  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (70164481)

研究分担者 宮澤 泰正  地球フロンティア研究システム, 気候変動予測研究領域, 研究員
波利井 佐紀  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助手 (30334535)
秋道 智彌  東京工業大学, 総合地球環境学研究所, 教授 (60113429)
茅根 創  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (60192548)
鹿熊 信一郎  (財)亜熱帯総合研究所, 研究部, 研究主幹
キーワード統合的沿岸環境モニタリングシステム / 3次元光学的キャノピーモデル / 流域環境負荷 / 「マングローブ-干潟-藻場-サンゴ礁」連成系 / 広域的沿岸生態系ネットワーク / 広域海水流動 / 集団遺伝学的解析 / 沿岸域管理
研究概要

1)統合的沿岸環境モニタリングシステム開発に向けての基礎的検討:統合的沿岸環境モニタリングシステム開発の上でコアとなる,衛星リモートセンシングによる熱帯・亜熱帯沿岸域の環境モニタリング手法の開発に関する基礎的検討を行った.アルゴリズムとしては,サンゴ礁を対象として研究代表者らが開発してきている浅海キャノピー光学モデルに基づいて,それをさらに藻場やマングローブ等に適用可能にするべく一般化・汎用化するための検討を行った.そして,その際に必要となる藻場やマングローブの3次元的な分光反射特性を得るために,フィリピンUlugan Bayならびに沖縄・石垣島において現地調査を行った.その際に,3次元的な光学データを得るための装置開発を併せて行った.
2)背後流域圏からの環境負荷評価手法開発に関する現地予備調査:背後の流域圏からの環境負荷を合理的に評価する手法の開発のためのケーススタディーサイト選定を目的として,フィリピン,パラオにおける予備踏査を行った.
3)「マングローブ-干潟-藻場-サンゴ礁」連成系のダイナミクス評価に関する調査解析:フィリピンUlugan Bayならびにパラオをサイトとして,「マングローブ-干潟-藻場-サンゴ礁」連成系についての予備的な現地調査を行うとともに,そのダイナミクス評価モデル開発に関する基礎的検討を行った.
4)広域的沿岸生態系ネットワーク解析のための広域海水流動計算と集団遺伝学的解析検討:広域的沿岸生態系ネットワーク評価の基礎となる海水流動計算を,地球フロンティア研究システムにおいて宮澤らが中心になって開発してきているJCOPEモデルに基づいて,東南アジア及びオセアニア島嶼国と黒潮海域を含む西太平洋広域海水流動計算を行った.そして,それに基づいて,サンゴ幼生やオニヒトデ幼生を想定した広域的な幼生分散の数値実験を行った.さらに,集団遺伝学的手法に基づく広域的沿岸生態系ネットワーク評価に関して,そのベースとなるサンゴ,オニヒトデの遺伝子解析法開発のための基礎的な検討を行った.
5)「人間-沿岸生態」共存系に関する現地調査:沿岸の地域コミュニティーや漁業者の沿岸生態系への関わり方の実態把握のための現地調査を,co-managementやcommunity-based managementの実例がいくつか見られるようになっているフィリピンとフィジーを対象に,主として水産資源管理な観点から実施した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] K.NADAOKA: "Physical and hydrodynamic environments and related transport phenomena in coral reefs and their surroundings in Okinawa and Palau"Abstract.Palau Int.Coral Reef Conference. 15 (2003)

  • [文献書誌] E.C.PARINGIT: "Interpretation of in -situ hyperspectral data in coral reefs and its relationship to remotely-sensed imagery and benthic cover"日本サンゴ礁学会第6回大会講演要旨集. 85 (2003)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi