研究課題/領域番号 |
15254004
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
研究機関 | 昭和女子大学 |
研究代表者 |
友田 博通 昭和女子大学, 国際文化研究所, 教授 (00155582)
|
研究分担者 |
福川 裕一 千葉大学, 工学部・デザイン工学科, 教授 (90156761)
島田 敏男 奈良文化財研究所, 平城宮跡発掘調査部・遺構調査室, 室長 (60187432)
山田 幸正 東京都立大学, 工学部, 助教授 (10191347)
篠崎 正彦 昭和女子大学, 短期大学部, 講師 (10312175)
モリス マーティン 千葉大学, 工学部・デザイン工学科, 助教授 (20282444)
|
キーワード | ハノイ / 近郊伝統農村 / 都市下町 / 新住宅地 / 文化財保存 / 伝統重視 / 将来像策定 / 計画策定 |
研究概要 |
本研究は初年度で、各対象の第一段階の基礎調査を7月より開始した。 7〜9月に3地区でベトナム側研究者と共同調査を実施。十分意思疎通の上、以下の形で調査を継続してもらった。ドンラム村は、住民への説明会等も含め正式の手続きを踏んで開始した。 9月第1回ドンラム村会議と現地説明会(日越文化庁・ハテイ省・ソンテイ市と共催) 9〜3月ドンラム村農村集落保存調査(友田博通他・建設省建築研究所と共同調査) 9〜10月ホーチミン市都市住宅調査(篠崎正彦他・ホーチミン建築大学と共同調査) 9〜2月ハノイ古街保存調査(福川裕一他・古街保存管理事務所と共同調査) 上記の調査を整理し、調査結果についてベトナム側と意見交換を行い、計画作成のための準備を行った。特に、都市住宅は、日本建設省も参加し今後の課題と協力体制について討議した。 各地区の問題点を討議することにより、ベトナム側の体制も確立できた。 3月第2回ドンラム村会議と現地ワークショップ(日越文化庁・ソンテイ市と共催) 3月第1回ベトナム住宅セミナー(超高層住宅め開発と管理・日越建設省住宅局と共催) 3月第1回ハノイ古街保存会議(ハノイ古街保存戦略・ハノイ市と共催) 現在のベトナムを象徴する伝統と近代化の落差が大きく、各地区の将来像も設定・修正を繰り返し行うこととした。激動の中で、何を伝統として保存し何を近代化・ハイテク化させるのか。本年度の調査だけでも、文化と開発の問題が3地区とも激しく葛藤していた。 なお、今年度都市住宅は調査蓄積の多いハノイと比較する意味でホーチミンを調査したが、ホーチミンは都市住宅だけでもこの落差がハノイより激しく現出していることがわかった。
|