研究課題/領域番号 |
15254005
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
後藤 春彦 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70170462)
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研究分担者 |
村上 佳代 早稲田大学, 理工学術院, 講師 (50329140)
井手 久登 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70011905)
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キーワード | 都市・地域計画 / 行政・制度 / 景観計画 / Spatial Planning / まちづくりの民営化 / まちづくりの中間セクター / 新たな都市農村連携 / EU |
研究概要 |
(1)計画理論としてのSpatial Planning:欧州各国では具体の都市・空間計画を複合的、客観的、批判的に捉え、自らの計画論そのものの再構築に挑戦。具体的テーマとして(1)物理的境界設定、(2)アイデンティティの再定義、(3)主体間関係の再調整、(4)プロセスのデザイン。 (2)北東イングランド地域におけるパートナーシップ:1999年に設立された経済開発独立行政法人One North Eastが主導し、Local Strategic Partnerships(LSPs)とを活用しながら、地域づくりの民営化が進行。LSPsは法令で定めるところの行政組織ではなく、地域内の横断的なテーマに複数の主体が協働して取り組むプラットフォーム。公共サービスの供給者と受給者らが協働して、その地域のサービス提供の指針を決定し実施。パートナーである参加団体の間で合意がなされれば、県/市町村/地区など多様なレベルでの設置が可能。これは、法令によって境界変更が規定される地方自治体とは異なり、地域住民の自発性にゆだねる仕組みである。北東イングランドにはSub-Regional Partnerships(SRPs)が4地域(県に相当)に設定。各SRPは北東全地域の経済政策のフレームの中で、それぞれの目標と優先順位を設定。ONEの年間予算の75%が直接SRPsに渡り、各SRPが管轄地域で活動する民間、公共、住民団体のジョイントプロジェクトに配分。 (3)連続シンポジウムの開催:農村地域のマイクロビジネス(2004.3.15)、第5回中間セクターが語る地域の知恵と誇り(2004.10.16)、第6回非総合的農村開発(2005.2.2)。
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