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2003 年度 実績報告書

フタバガキ科の種多様性創出と維持に及ぼす繁殖様式の影響

研究課題

研究課題/領域番号 15255005
研究種目

基盤研究(A)

研究機関大阪市立大学

研究代表者

山倉 拓夫  大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10089956)

研究分担者 原田 光  愛媛大学, 農学部, 教授 (40150396)
名波 哲  大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 助手 (70326247)
伊東 明  大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40274344)
大久保 達弘  宇都宮大学, 農学部, 助教授 (10176844)
キーワード熱帯雨林 / フタバガキ / 種多様性 / 分集団化 / ニッチ分化 / 遺伝的浮動 / サラワク / 大面積調査区
研究概要

フタバガキ科樹木の種多様性の創出と維持に及ぼす繁殖様式の影響を明らかにすることを目的として、マレーシア、サラワク州ランビル国立公園の熱帯雨林において、以下の研究を実施した。
1.既設の大面積永久調査区(面積52ha)内に生育する、胸高直径1cm以上のすべての樹木(約36万本)について、生死、胸高直径、新規加入を記録した。なお、この調査は本調査区における第3回目のセンサスになる。現在、全てのデータのデータベースへの入力が完了し、データーのクリーンアップを行っている。今後、このデータを用いて、熱帯雨林の樹木におけるニッチ分化様式と群集動態の解析を進める予定である。
2.フタバガキ科の遺伝構造と集団分化の研究に必要な遺伝子マーカーとして、ミツバチ媒のリュウノウジュ(Dryobalanops aromatica)と甲虫媒のサラノキ(Shorea curtisii)のマイクロサテライトマーカーの開発を開始した。リュウノウジュについては、ランビル国立公園および半島マレーシアの個体の葉から採取したDNAを用いて、候補となるプライマーの抽出が終了し、現在、これらのプライマーからランビル国立公園の個体群解析に有効なプライマーの選別を行っている。サラノキに関しては、半島マレーシアの個体から開発された既存のマーカーがランビル国立公園の個体でも利用可能であることが確認され、現在、これらのマーカーのランビル国立公園の個体群における有効性の検討を行っている。
3.調査区内に生育するフタバガキ科の分子系統樹作成の基盤整備として、フタバガキ科の葉からDNAを採取し、クチン森林研究センター内のDNAライブラリーの充実を進めた。これまでに、調査区内に生育する87種のフタバガキ科のうち、およそ3分の1の種から葉のサンプル採取を完了し、現在、これらのサンプルからのDNA抽出を進めている。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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