研究分担者 |
松岡 由浩 福井県立大学, 生物資源学部, 講師 (80264688)
冨永 達 京都大学, 農学研究科, 教授 (10135551)
森 直樹 神戸大学, 農学部, 助教授 (60230075)
大迫 敬義 京都府立大学, 農学研究科, 講師 (80363969)
北江 昭夫 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (30091549)
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研究概要 |
1.トルコ:(1)6月21日から7月10日の間,トルコ南部と南西部において現地調査を行い,コムギ属6種88サンプル,エギロプス属10種276サンプル,ライムギ25サンプル,ドクムギ属7サンプルを含む合計489サンプルの種子およびさく葉標本を収集しチュクロバ大学に保存した.この調査により,Aegilops neglecta var. contortaがトルコ南西部にも分布することが明らかとなった.(2)10月中旬と1月下旬に,チュクロバ大学において夏の収集品の整理と形態の計測を行った.(3)Ae. neglectaとAe. columnaris合計117サンプルおよび野生コムギ3種97サンプルを分子遺伝学および形態・細胞遺伝学的研究のためチュクロバ大学で播種,現在栽培中である2.イラン:(1)6月26日から7月18日の間,イラン北部においてムギ類について調査を行い,タルホコムギを中心に合計252サンプルの種子とさく葉標本を収集した.(2)8月17日から9月8日までアルボルツ山脈においてマメ科牧草についての予備調査を行った. 3.ギリシア:7月22日から8月2日までギリシア北東部で調査を行い,イネ科およびアブラナ科植物を中心に種子55サンプルを採集し日本に持ち帰った.また,コムギなどの作物について聞き取り調査を行った. 4.日本での栽培と分析:(1)ライムギ:イラン国立植物ジーンバンクからMTAに基づき分譲を受けたライムギ属2種52サンプルを2005年秋に福井県立大学で播種し,集団ごとのB染色体頻度を調査した.(2)ドクムギ:イランとトルコから分譲を受けたドクムギ属3種84サンプルを京都大学で2005年秋に播種した. 5.成果の公表:(1)一次報告書:現地調査と栽培実験の概要を「No.1.Turkey and Greece」「No.2.Iran」の2分冊として公表した.(2)学会発表:ドクムギ属について雑草学会第44回講演会,本調査全体について育種学会第47回シンポジウム,エギロプス属植物について育種学会第107・108回・109回講演会と第1回ムギ類研究会で発表した.
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