研究分担者 |
松岡 由浩 福井県立大学, 生物資源学部, 講師 (80264688)
冨永 達 京都大学, 農学研究科, 教授 (10135551)
本江 昭夫 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (30091549)
森 直樹 神戸大学, 農学部, 准教授 (60230075)
大迫 敬義 京都府立大学, 農学研究科, 講師 (80363969)
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研究概要 |
1.現地調査(トルコ):(1)6月16日から6月30日,Gaziantep周辺,中央アナトリア南部および南アナトリア西部において現地調査を行い,コムギ属6種96サンプル,エギロプス属11種271サンプル,ライムギ属31サンプル,ドクムギ属8サンプルを含む合計502サンプルを収集しチュクロバ大学に保存した.(2)11月にチュクロバ大学において栽培中の野生コムギについて種の同定を行った.(3)チュクロバ大学において播種したAe.neglectaとAe.columnaris合計117サンプルについて,種子の増殖とテスター系統との交配,および葉緑体DNAの抽出を行った.2.現地調査(イラン):6月29日から7月11日,イラン北部において,タルホコムギのムギ畑への侵入状況、ならびにドクムギ属の分布を中心に現地調査を行い,コムギ属3種65サンプル,エギロプス属6種110サンプル,ライムギ属2種20サンプル,ドクムギ属3種25サンプルを含む合計290サンプルを収集しイラン国立植物ジーンバンク(NPGBI)に保存した.3.日本での栽培と分析:(1)エギロプス属:チュクロバ大学で抽出したAe.neglectaとAe.columnarisの葉緑体DNAを神戸大学において予備的に分析した.(2)ドクムギ:イランとトルコから分譲を受け京都大学で栽培していたドクムギ属について一次形質の調査と種子の増殖を行った.(3)ライムギ:イランから分譲を受けたライムギ属2種52サンプルについて一次形質と細胞遺伝学的形質の調査を行った.4.研究者交流:9月6日から10日間,チュクロバ大学のH.Ozkan博士を招へいし福井県大京都大,神戸大においてセミナーを行った.5,成果の公表:(1)一次報告書:現地調査の概要を「No.1 Turkey」「No.2 Iran」の2分冊として公表.(2)学会発表:ライムギおよびタルホコムギについて育種学会第110回講演会,本調査全体の成果をもとに民博共同研究会で発表.(3)現地成果報告会:2007年3月イランNPGBIにおいて,4年間の研究成果について報告会を開催.
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