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2003 年度 実績報告書

ウクライナ国民の微量元素摂取状況と健康影響

研究課題

研究課題/領域番号 15256001
研究種目

基盤研究(A)

研究機関独立行政法人放射線医学総合研究所

研究代表者

白石 久二雄  放射線医学総合研究所, 緊急被ばく医療研究センター・線量評価研究部, 研究員・室長 (10162760)

研究分担者 木村 真三  放射線医学総合研究所, 緊急被ばく医療研究センター・線量評価研究部, 研究員 (50321849)
サフー サラタ・クマール  放射線医学総合研究所, 緊急被ばく医療研究センター・線量評価研究部, 主任研究員 (30300908)
キーワード国際研究者交流 / ウクライナ / チェルノブイリ / 微量元素 / 摂取量 / 健康影響因子 / 放射性核種 / 同位体比
研究概要

研究目的
チェルノブイリ原子力発電所事故に伴う放射線被ばくによる健康影響をはじめとし、放射能汚染による地域農産物、畜産物等の摂取制限、ソ連邦崩壊にともなう経済的影響による栄養摂取状況の悪化、さらに産業廃棄物汚染、地理学的元素分布に由来する風土病等の問題を総合的に調査・判断をするために、特に"住民の元素摂取量"に関連した健康影響因子に関して調査・解明を現地研究者と共同で行う。成果ほ汚染地域に住む住民のみならず人類(日本人)に有効に役立てる。
本年度の研究実施内容
平成15年9月にキエフ、チェルノブイリ地域に出張し、サンプリング地域の選定、一部サンプリングを実施した。残りのサンプリング(食事試料の買い上げ)は現地の共同研究者が実施、放射化学研究室にて前処理して減容化(乾燥、灰化等)した試料を平成16年2月にザモスチアン氏が持参した。現在、継続して収集を実施している。試料中の微量元素(I,U,Th,Co,Cs,Sr,Rb,Ba,Tl,Bi等)並びに主要、中間元素(Na,K,Ca,Mg,P,Fe,Mn,Cu,Zn等)の分析をICP-MS(誘導結合プラズマ・質量分析法)ないしICP-AES(誘導結合プラズマ・発光分光法)を使用して分析を実施している。この研究の性格から今年度はまだデータの蓄積の時期であり、新たな知見は得られていないが、現時点においてQC用の標準試料を含め約100試料の分析を完了した。この分析等についてはポスドクの雇用により能率よく進んでいる。これまでのヨウ素の結果について"第一回生物と環境におけるヨウ素ワークショップ2003"で発奏した。また一部の結果について春の日本微量元素学会において発表する。中間報告としての論女についてもドラフトを作成中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Shiraishi et al.: "Dose effect for Japanese due to Th-232 and U-238 in imported drinking water"Health Physics. 86(4). 365-373 (2004)

  • [文献書誌] Sahoo, S.K et al.: "Environmental studies of geochemical behaviors of artificially produced uranium isotopes"Geochim.Cosmochim.Acta. 67. A407 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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