• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

ユビキタスネットワーキング向きデータ駆動型実時間システムの設計・評価環境の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15300012
研究機関筑波大学

研究代表者

西川 博昭  筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (60180593)

研究分担者 冨安 洋史  筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (50284550)
キーワードユビキタスネットワーキング / データ駆動 / 実時間処理 / 設計・評価支援 / 仕様記述 / メディア処理 / ネットワーク処理 / プロセッサアーキテクチャ
研究概要

本研究は,これまで研究してきたRESCUE(Realtime Execution System for CUE series processors)をさらに発展させたデータ駆動型実時間システムの設計・評価環境を構築し,その有効性を実証することを主たる目的としている.
本研究では,初年度にRESCUEを,音声圧縮・動画像圧縮システムの開発に適用し,その実時間性を評価できるよう拡張した.2年度目に,この拡張を評価した結果,処理時間・データ流量を常にプロトタイピングできることが判明した.
最終年度にあたる本年度は,このプロトタイピング結果が実時間処理性能改善の有効な指針になることを実証する検討を進めてきた.具体的には,このデータ駆動型実時間システムの設計・評価環境を用いて,メディア処理やプロトコル処理などに不可避となる順序依存性のある処理のより効果的な実現に必須となるスーパースカラ型インライン実行機能を導入したデータ駆動・制御駆動ハイブリッドプロセッサCUE-v2 CUE(Coordinating Users' requirements and Engineering Constraints-version2)のアーキテクチャを明らかにした.
このように,本研究の成果であるデータ駆動型実時間システムの設計・評価環境,特に,処理時間・データ流量の常時プロトタイピング機能は,CUE-v2アーキテクチャの確立を通じて,その有効性が実証されたと考えてよい.
今後の課題としては,現在VLSI実現上の課題とされている配線遅延や消費電力のプロトタイピング機能を,このデータ駆動型実時間システムの設計・評価環境上に如何に実現するかが挙げられる.同時に,CUE-v2をコアとしたチップマルチプロセッサ型データ駆動ネットワーキングプロセッサのVLSI実現法についても検討を加えたいと考えている.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Design Philosophy of a Networking-Oriented Data-Driven IEICE Transaction on Electronics Processor : CUE2006

    • 著者名/発表者名
      H.Nishikawa
    • 雑誌名

      Proceedings of MICE Transaction on Electronics

      ページ: 221-229

  • [雑誌論文] A Person-Oriented Ubiquitous and Secure Information Communication Environment Supported by Data-Driven Networking Processor2005

    • 著者名/発表者名
      H.Ishii, Y.Kondo, H.Nishikawa
    • 雑誌名

      Proceedings of the 2005 International Conference on Parallel and Distributed Processing Techniques and Applications

      ページ: 605-611

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi