• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

ユビキタス環境における自己組織化プロキシネットワークの研究

研究課題

研究課題/領域番号 15300023
研究機関金沢工業大学

研究代表者

服部 進実  金沢工業大学, 工学部, 教授 (90218503)

研究分担者 中沢 実  金沢工業大学, 工学部, 助教授 (80288266)
キーワードユビキタス / ピアツーピア / 分散ハッシュテーブル / 端末間通信方式 / VPN / ポリシー / プロキシー / 自己組織化
研究概要

携帯端末を初めとするユビキタス機器の近年の充実により,現在,アドホックなネットワーク環境が急速に普及している.そこで,ユビキタス機器が時間とともに,ネットワーク中を移動し,ネットワークの状況に応じて,その接続形態を切り替えるなど常に最適な通信状態を維持することが課題となってきている.本研究において前記課題に対して,自己組織化可能なプロキシネットワークの連携機能を用いて対処することを検討している.そこで平成17年度は,以下の項目に関して,設計・実装を行なった.
(1)分散ハッシュテーブル(DHT)を用いた自己組織化ネットワーク
分散ハッシュテーブルはインデックス情報をノードに分散させて保持する方式で種々の方式が提案されている.今回は経路表形式と木構造形式のP2Pシステムに注目して,その構成と実装法について考察した.さらに,コンピュータシミュレーションを通してこれらのシステムの定常時とノードの離脱・参加時におけるノード検索の性能を計測し比較分析を行った.その結果,木構造形式のシステムがノードの参加・離脱において管理コストが少なく,ノード検索性能も低下しない点を確認した.
(2)ユビキタス環境における端末間通信方式
様々なアクセスが想定されるユビキタス環境ではVPN技術が重要となってくる。特に,様々な環境において仮想的なネットワークインターフェイスをマシン上に構築するVPNは,既存のプログラムを修正することなく,プログラムがリモートネットワークと通信できるためユビキタス環境との親和性が高い.しかし,このVPNは,ネットワークの経路表を動的に書き換え,通信中のプログラムに影響を及ぼす可能性がある.そこで,プログラムごとに仮想的なネットワーク環境を構築し,通信中の他のプログラムに影響を与えない,ポリシーベースVPNの提案を行った.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 結合性と安定性に基づくアプリケーションレイアマルチキャスト配送の実装と評価2006

    • 著者名/発表者名
      中沢実, 江上武, 史江守拓実, 服部進実
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 47・2

      ページ: 382-391

  • [雑誌論文] Wind-Surround System2006

    • 著者名/発表者名
      小坂崇之, 服部進実
    • 雑誌名

      情報処理学会・インタラクション2006・インタラクティブ発表 2006

  • [雑誌論文] 自律的多段DB複製方法の実装および評価2006

    • 著者名/発表者名
      黒瀬浩, 中沢実, 服部進実
    • 雑誌名

      電子情報通信学会・ディペンダブルコンピューティング研究会 2005-77

      ページ: 31-36

  • [雑誌論文] ユビキタスネットワークにおける分散ハッシュテーブルの構築と評価2006

    • 著者名/発表者名
      徳浜元弘, 中沢実, 服部進実
    • 雑誌名

      情報処理学会・マルチメディア通信と分散処理研究会 2006-126

      ページ: 215-220

  • [雑誌論文] ネットワーク仮想化技術を用いたポリシーベースVPNの提案2006

    • 著者名/発表者名
      岩田浩真, 中沢実, 千石靖, 服部進実
    • 雑誌名

      情報処理学会・マルチメディア通信と分散処理研究会 2006-126

      ページ: 179-184

  • [雑誌論文] IT教育向けデスクトップ管理ツール「MultiVNC」の実践報告2005

    • 著者名/発表者名
      芝崎亮, 千葉大作, 中沢実, 服部進実
    • 雑誌名

      情報処理学会・情報教育シンポジウム SSS2005

      ページ: 69-74

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi