研究分担者 |
有次 正義 群馬大学, 工学部, 助教授 (40282412)
天笠 俊之 奈良先端大学, 情報科学研究科, 助手 (70314531)
首藤 伸夫 岩手県立大学, 総合政策学部, 教授 (90055137)
今井 さやか 群馬大学, 工学部, 助手 (30332555)
片田 敏孝 群馬大学, 工学部, 助教授 (20233744)
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研究概要 |
(1)津波ディジタルライブラリ(TDL)コンテンツ作成 研究分担者首藤は,過去30年近くをかけて収集した津波資料の一部をデータベース化した.明治29年三陸津波に関する新聞記事と石碑,昭和19年東南海地震による尾鷲市の津波災害記録,コンピュータグラフィクスによる津波シミュレーション映像,東大地震研究所の論文などを丸ごと電子化し,TDLを構築した.現在,TDLホームページ(http://tsunami.dbms.cs.gunma-u.ac.jp/)を作成して公開している. (2)フィールドワーク支援のデータベースシステム開発 津波対策においては,過去に起きた,または想定される津波被害場所を現地調査する.調査データ採取においては,カメラや調査者に装着されているGPSからの地理空間情報も同時に取り込み,記録データと共に無線でリアルタイムにデータベースサイトに送り,データベース化する.さらに,調査現場においては,データベースから過去の調査データを検索し,現在の調査結果との照合などをしながら調査データの重複や欠落を防止して,迅速に調査を実施できることが重要になる.そこで,このようなフィールドワーク支援のデータベースシステムを開発した.システムは,Redhad Linuxの下でPostgreSQL, ArcPad, ArcView, Mapserverなどを利用して実装した.このシステムでは,Webを通して遠隔地の研究者が調査現場の研究者と同じように調査に参加できることが特色である. (3)XMLによる異種分散情報源の統合とアクセスセキュリティ制御 様々なデータ,データフォーマットからなるTDLは,構造データ,半構造データ,無構造データから構成されている.これらをそれぞれ異種なDBMSであるPostgreSQL, Oracle, XMLレポジトリィを使用して,分散管理する.これらの分散異種情報源をXML技術のSOAPを利用して統合し,利用者側に分散異種性を隠蔽した.また,地図情報のセキュリティ、例えば災害想定地の家オブジェクトに関する住宅固定資産や住民介護状態などにアクセスにするときのセキュリティ制御のモデルを提案した.
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