研究課題/領域番号 |
15300029
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
金森 吉成 群馬大学, 工学部, 教授 (20006266)
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研究分担者 |
首藤 伸夫 日本大学, 大学院・総合科学研究科, 教授 (90055137)
片田 敏孝 群馬大学, 工学部, 教授 (20233744)
有次 正義 群馬大学, 工学部, 助教授 (40282412)
天笠 俊之 筑波大学, 大学院・システム情報学研究科, 講師 (70314531)
今井 さやか 群馬大学, 工学部, 助手 (30332555)
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キーワード | 津波 / ディジタルライブラリ / XMLデータベース / 異種分散情報源問合せ処理 / フィールドワーク支援DB / 異種分散情報源統合 / 国際情報交換 / アメリカ |
研究概要 |
(1)津波ディジタルライブラリ(TDL)のコンテンツ作成 チリ地震津波関係書籍をテキスト化し、それらのXMLデータベースを作成した。昭和35年5月24日から6月30日までの期間について、北海道から沖縄に至る9新聞のチリ地震津波関係記事の著作権許諾を得てテキスト化し、それらのXMLデータベースを作成した。 (2)統合スキーマによるTDLの検索システム実装 TDLでは論文、報告書、体験記、雑誌、新聞などをテキスト化してXMLデータベースシステムで管理しているが、そのスキーマは文章構造によって異なる。一方、ビデオ、現地調査画像、シミュレーションのCGなどはデータベースシステムで管理されておらず、ファイルに格納されている。これらへはHTML内にリンクを張ることでアクセスできるようになっていて、検索機能はない。そこでTDL内の全データを検索対象にした横断的な検索システムを開発した。すなわち、XMLデータベースシステムに管理されている書籍やHTMLで記述されているコメント、キャプション、ファイル名も統合的に扱えるスキーマを設計し、キーワード入力で簡単にTDL内の全データを検索できるシステムを実装した。実装には、商用XMLデータベースシステムを利用した。 (3)TDLから携帯端末へのコンテンツ配信システム開発 TDLを利用した津波防災教育をするために、携帯電話にTDLのコンテンツを配信する。携帯電話を所持している住民や観光客の所在地から地名を同定して、TDLにキーワードとしてその地名を自動的に入力して検索する。この地名に該当する過去の津波の被害状況を携帯電話に提示し、その地域の住民や観光客に災害に対する注意を喚起する。地名の同定は、携帯電話会社により方法が異なる。本研究では、NTT Docomoが提供しているエリアコードを利用した。携帯電話の表示可能文字数や処理能力に制約があるために、重要なコンテンツのみを提供することが必要である。一つの記事を約150字以内に圧縮した要約文を作成した。これらの要約データベースをTDL内に作成して利用した。
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