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2003 年度 実績報告書

疎結合組織を対象とした暗黙的知識の共同化・表出化支援システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15300042
研究種目

基盤研究(B)

研究機関北陸先端科学技術大学院大学

研究代表者

國藤 進  北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 教授 (50242566)

研究分担者 金井 貴  北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 助手 (30313711)
藤波 努  北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 助教授 (70303344)
キーワード疎結合組織 / 暗黙的知識 / 共同化
研究概要

疎結合組織を対象とした暗黙的知織の共同化・表出化支援システム開発の初年度にあたり、今年度は研究開発を支える離れた場所の暗黙的知識を伝える情報環境の構築に主たる予算を投入するとともに、下記のような重要な研究成果を得て、関連学会に発表した。
1)個人がもつ暗黙的知識の推定手法の開発(藤波、國藤)
モーションキャプチャを用い専門家・素人のもつ形態・動作の記録を行い、ここから暗黙的知識を抽出する研究を試み、国際会議等で発表した。また脳波計を用い洞察問題解決や文章理解に関するプロトコル解析を行い、アルファ波やベータ波と暗黙的知識レベルでの理解のプロセスモデルの構築を試みた。これについて、創造的思考プロセスのモデルが創造学会論文誌に掲載された。
2)同様の問題意識を持っていると思われる人々を組織内で捜し出す手法の開発(金井、國藤)
同様の問題意識を持っている人々は共通の関心、興味、ノウハウを共有していることが多い。そこで同様の問題意識を持っている人をWeb上のテキスト情報やデータベースから探すサーチエンジンの研究開発を更に進め、顧客情報と営業情報を関連づけるナレッジマネジメントの研究を行った。関連研究として、同様の問題意識をもった人々の書いた論文のドキュメントスキーミング・システムを試作し、その評価実験報告が論文誌に掲載された。
3)問題意識を共有する集団を違和感なくグループとして組織化する手法の開発(藤波、國藤):
川柳を投稿・閲覧できるWebアプリケーションを学内向けに設計、開発した。川柳は短い文章で歌い手の思いや、考えを伝えられること、また気軽に投稿できることなどから、知識交流を活性化する効果があると考えられる。単なる投稿サイトではなく、テーマを設定したり、歌会のような遊びの要素を取り入れるなど、暗黙知の表出化を促す仕組みを工夫した。現在、さらにシステムを改良中である。
位置情報検出システムSpiderを用い、物にRFIDタグを付与し、その物に仮想落書きをしたグループは同様の関心・興味を持つコミュニティであるという仮定の下、物と集団とのインタラクション研究を開始した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 羽山徹彩, 金井 貴, 國藤 進: "創造的活動における文献調査のためのドキュメントスキーミング支援環境"人工知能学会論文誌. 19巻2号. 113-125 (2004)

  • [文献書誌] 徐 方啓, 國藤 進: "日中企業における創造性開発の比較研究"日本創造学会論文誌. 7. 47-60 (2003)

  • [文献書誌] 駒場祐介, 國藤 進: "洞察問題解決実験結果にもとづく創造性思考プロセスのモデル化の試み"日本創造学会論文誌. 7. 61-79 (2004)

  • [文献書誌] T.Hayama, T.Kanai, S.Kunifuji: "Personalized Environment for Skimming Documents"Lecture Notes in Artificial Intelligence : 7^<th> International Conference, KES 2003. LNAI2774. 771-778 (2003)

  • [文献書誌] Mamiko Abe, Tomoyuki Yamamoto, Tsutomu Fujinami: "A Dynamical Analysis of Kneading Using a Motion Capture Device"Third International Workshop on Epigenetic Robotics. 3. 41-48 (2003)

  • [文献書誌] 尾沢重知, 望月俊男, 江木啓訓, 藤野敦, 柴原宣幸, 田部井潤, 井下理: "学習者構成型授業における教授法と学習環境デザイン実験研究の評価"日本教育工学会. 27. 73-76 (2004)

  • [文献書誌] 金井 貴, 國藤 進 他著, 吉野一編: "法律人工知能 第二版"創世社. 392 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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