研究概要 |
本研究では、対話言語表現から得られる意味共起関係の感情測定と評価技術に的を絞って研究し、感性情報検索への応用を検討した。 1.感情意味共起関係を同時評価できる意味優先日本語解析アルゴリズムの研究計画 (1)構文と意味を同時に評価できる日本語解析研究(研究代表者:青江,分担者:泓田,分担者:森田) 研究代表者と分担者らの研究成果である仮名漢字変換の意味共起評価技術に,平成15年度で構築された感情知識を理解(意味評価)する技術を研究した。研究協力謝金経費と構築と照合実験マシン設備が必要となった。 (2)感情理解結果の分析と評価,及び改善計画(研究代表者:青江,分担者:泓田,分担者:森田) 感情表現は非常に多彩であり,また発話者と聞き手の立場により,感情の強さ(本研究では5段階判定を採用)を決定するには,多くの被験者と実験評価が必要となった。この実験により,感情理解精度を向上させた。従って,主要経費として研究協力謝金を計上するが,分析評価マシンは,現有設備でまかなえた。 2.感性情報検索への研究計画(研究代表者:青江,分担者:北) (1)感性検索における感性キーワード生成の研究計画 感情意味共起情報から感性検索に利用できるキーワード,例えば,コンテンツ検索サービスなどで、要求「懐かしいAの歌が+聞きたい」に対しては、歌手Aの歌の中で年代の検索範囲を古い時代に絞り込むことを可能にできた。このような、感性と関連する定量的数値属性の分析を研究した。 (2)感性キーワードによる情報検索の実験評価と改善 感性キーワードを医療画像情報,画像映像などのコンテンツ,電子メイルデータベースに適応し,キーワードの特性と効果を実験により評価し,提案手法の改善を行った。実験評価研究協力経費,成果発表旅費,感情情報検索統合マシン設備が主要経費となった。
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