研究分担者 |
阪口 哲男 筑波大学, 図書館情報学系, 助教授 (10225790)
永田 治樹 筑波大学, 図書館情報学系, 教授 (40124200)
田畑 孝一 筑波大学, 図書館情報学系, 教授 (50026085)
永森 光晴 筑波大学, 図書館情報学系, 講師 (60272209)
森嶋 厚行 筑波大学, 図書館情報学系, 助教授 (70338309)
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研究概要 |
ディジタル情報資源の発見や記述のみならず,長期保存やアーカイブなど,さまざまな応用においてメタデータの果たす役割が大きい。加えて,インターネットでは様々な方法で情報資源が利用されるため,様々なメタデータ規則が必要とされる。こうした理由から,多種のメタデータ間の相互利用性と流通性を高める取り組みが必要である。 本研究では,複数のメタデータ規則を対象として,メタデータ規則間の相互利用性を高めるため(メタデータの統合的利用モデルを作り,それに基づく環境の構築手法を明らかにする。ここでは,二つの目標を設けて研究を進めている。ひとつは,目的に応じた典型的なメタデータ規則を収集し,これらを組み合わせて利用する際の基本モデルを提案することである。もうひとつは,XMLおよびRDFを利用したメタデータ規則の形式的定義に基づくメタデータ規則間の関連付け機構のモデル化である。前者に関して,公共図書館指向のサブジェクトゲートウェイサービスを事例として研究を進め,メタデータエレメントに関する考察,主題分類のための語彙に関する考察を進めた。特に,主題分類に関して,サービスの特徴に合わせた比較的小規模の主題語彙が有用であるという知見を得た。さらに,この知見に基づきOWL等の記述形式を用いた主題語彙の維持管理に関する研究を進めた。後者に関して,メタデータ記述のための語彙と,応用毎に決まるメタデータ記述の構造的制約を明確に分離することが有用であると考え,メタデータスキーマを階層的にとらえる概念モデルを定義した。この階層モデルによって,異種のメタデータスキーマ間の相互運用のための条件の明示的に示すことができるとの知見を得た。これらのほか,本研究に関連してWebアーカイビングのための基礎技術となる文書の一貫性管理技術,情報統合のための技術等の研究を進めた。これらに関して,国際会議,学術雑誌などで発表した。
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