研究課題
基盤研究(B)
ヒト脳腫瘍の症例を収集し病理形態学的検索を行なった。画像計測ソフトを開発し、形態情報のパラメーターを自動計測した。腫瘍の多態性はエントロピー概念の導入により数値化することができ、これが腫瘍の悪性度分類と相関することを明らかにした。免疫組織化学検索のために抗体の開発をすすめ、Olig2の合成ペプチドに対して、ポリクローナル抗体を作製して、様々な解析に利用した。この抗原はoligodendroglioma系統およびastrocytoma系統の腫瘍に発現しており、しかもその発現はGFAP発現とは相補的であり、両者が同時に発現することはないことを明らかにした。抗体の作製法については特許を出願し取得した。Olig2抗体を用いて6例のpapillary glioneuronal tumorを検索したところ、本腫瘍の構成細胞には神経細胞と星細胞のほかに第3の構成要素として乏突起膠細胞が含まれていることを明かにした。脳腫瘍378例のティッシュマイクロアレイ標本について37種類の神経系組織関連抗体を用いて免疫組織化学的検索を行った。免疫組織化学的所見はスコア化し、クラスター解析により分析した。その結果、脳腫瘍は7群に分類された。星細胞系腫瘍と乏突起膠細胞系腫瘍を識別する抗原、高異型度膠腫と低異型度膠腫を識別する抗原が見いだされた。膠芽腫におけるepidermal growth factor receptor遺伝子の増幅をchromogenic in situ hybridization(CISH)法で検索し、75症例中14例に遺伝子増幅が検出された。遺伝子増幅した細胞の腫瘍内での局在を詳細に解析することができた。
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