研究概要 |
1.三次元観察のための技術的進展:Catalyzed reporter deposition法を用いて三重蛍光免疫染色のうち1つ(J Histochem Cytochem 2003:51:1201-6)または2つ(J Neurosci Methods 2004:135:67-70)を増感し、1)蛍光シグナルの強度を高めると共に2)同種動物由来の抗体による多重染色を可能にした。老人斑、Pick小体、Lewy小体等の三次元構造を観察できた。 2.SCA1剖検脳の橋核神経細胞の断面積をかNIを有する郡(NI+)と有さない群(NI-)に分けて定量した.NI+ではNI-に比して断面積が大きく(JNeurol Neurosurg Psychiatry 2003:74:597-601,神経進歩2004:48:334-345)、NIは神経細胞保護的に関連することを示した. 3.1943年のMarie失調症剖;検例の臨床病理像を再;検討しMachado-Joseph病と区別できないことを実証的に示した。(Arch Neurol2004:61:784-790) 4.脳梗塞や炎症性神経疾患でタウ沈着するが燐酸化や線維形成が明瞭でない点で、変性性tauo pathyとは異なることをみいだした. 5.変性性tauopathyで4-repeat tauの沈着はGallyas法による嗜銀性を(Acta Neuropathol 2005:109:299-305,同2005:110:158-164,J Neurol Sci印刷中)、3-repeat tau(Acta Neuropathol2005:109:483-489,Handbook of Clinical Neurol印刷中)、の沈着はCampbell法による嗜銀性を呈する事を見いだした.
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