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2004 年度 実績報告書

ドーパミン受容体とカップルするADPリボース環状化酵素:パーキンソン病脳への応用

研究課題

研究課題/領域番号 15300124
研究機関金沢大学

研究代表者

東田 陽博  金沢大学, 医学系研究科, 教授 (30093066)

研究分担者 横山 茂  金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (00210633)
キーワードCa / セカンドメッセンジャー / Caシグナリング / サイクリックADPリボース / ムスカリン受容体 / ドーパミン / パーキンソン病
研究概要

パーキンソン病は、脳黒質のドーパミン神経の変性脱落によるドーパミンの涸渇により生じると考えられている。ドーパミンの情報は、線状体GABA性神経細胞のドーパミン受容体へ伝えられる。D1シグナルとD2シグナルのバランスが崩れて、デスキネジアが生じると考えられている。ドーパミン受容体のシグナル伝達機構としては、D1によるアデニレートシクラーゼを活性化あるいはD2にはそれを抑制することが知られている。さらに最近D2受容体はCaシグナルと相互作用し、カムキナーゼを活性化し、CREBのリン酸化により遺伝子発現調節をしていることが最近証明された。ドーパミン受容体がCaシグナルとどのような機構でクロストークするかまったく不明であり、その解明が待たれている。
まず、ADPリボシールシクラーゼ活性の測定をドーパミン有り無しで測定した。ラット脳線状体から膜分画を調整し、膜分画を酵素タンパク源として、[^3H]NADを基質及びトレーサーとして用い、ADPリボシルシクラーゼ活性を測定する酵素反応液を37℃シエカーバス内で、ドーパミン受容体(D,D2)アゴニストとアンタゴニスト存在下でインキュベートした。ADPリボシールシクラーゼ活性を、薄層クロマトグラフィー(TLC)を用い、[^3H]cADPRを分離測定した。ドーパミンによる活性化は生後4日目までの新生仔脳の線状体で明らかであった。そこで、基礎活性値を生前から生後3ヶ月までの脳で測定した。基礎活性の上昇がCD38の発現量増加による事をRT-PCRとウェスタン法で確認した。生後4日目以後のドーパミンによる活性化の消失がCD38の発現と逆比例している事を見出した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Multiple signal transduction pathways mediated by 5-HT receptors.2004

    • 著者名/発表者名
      Noda M, Higashida H, Aoki S, Wada K.
    • 雑誌名

      Mol Neurobiol 29

      ページ: 31-39

  • [雑誌論文] Probucol aggravates long QT syndrome associated with a novel missense mutation M124T in the N-terminus of HERG.2004

    • 著者名/発表者名
      Hayashi K, Shimizu M, Ino H, Yamaguchi M, Terai H, Hoshi N, Higashida H, Terasima N, Uno Y, Kanaya H, Mabuchi H.
    • 雑誌名

      Clinical Science 107

      ページ: 175-182

  • [雑誌論文] Draper-mediated and phosphatidylserine-independent phagocytosis of apoptotic cells by Drosophila hemocytes/macrophages.2004

    • 著者名/発表者名
      Manaka J, Kuraishi T, Shiratsuchi A, Nakai Y, Higashida H, Henson P, Nakanishi Y
    • 雑誌名

      J Biol Chem. 279

      ページ: 48466-48476

  • [雑誌論文] Genes required for Drosophila nervous system development identified by RNA interference.2004

    • 著者名/発表者名
      Ivanov AI, Rovescalli AC, Pozzi P, Yoo S, Mozer B, Li HP, Yu SH, Higashida H, Guo V, Spencer M, Nirenberg M.
    • 雑誌名

      Proc Natl Acad Sci U S A. 101

      ページ: 16216-16221

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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