研究課題
基盤研究(B)
1.検査システムの確立サルのBウイルス(αヘルペスウイルス)のin house(自家)検疫の一環として、各施設における簡便で特異性の高いBウイルス抗体検出用キットの開発が求められてきている。しかし、国内ではBウイルスの大量培養(安全度分類がクラス4になる)による抗原作製が不可能であることから、Bウイルスに近縁のヒヒヘルペスウイルス(HVP2)抗原を使用したELISA抗体検出キットの技術開発と確立を目的とした。ウイルス抗原の作製法、イミュノプレートへの貼付法と保存性、発色系並びに特異性などを吟味して、キット作製を行った。本研究期間である4年間に、希望する国内(国立大学法人、公立大学法人、私立大学ならびに企業等)に頒布した。なお、キットの安定性の調査および操作性の向上を図るため、頒布先の機関よりキットを用いた検査結果と検査血清の送付を依頼し、我々の検査結果と比較した。平成18年のBウイルス抗体検出用ELISAキットの頒布実績は、延べ13機関、94キットであった。頒布先でのキットを用いた検査結果と本研究室で行った再検査の結果はよく一致したことから、キットの安定性については解決できたと考えられた。また、キットは富山大学で行われた平成18年度実験動物関係教職員高度技術者研修の実習に利用したほか、ベトナム・ホーチミン市近郊のサル繁殖施設へ持参し、現地での検査に使用した。2.Bウイルスの進化生態学的研究秋田県北部の白神山地において捕獲された野生ニホンザルの血清26検体を検査した結果、約27%の抗体保有率が認められた。わが国固有の野生ニホンザルでもBウイルス感染が広がっていることが推測された。
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