研究課題
基盤研究(B)
2年度間に渡り、介助犬の作業療法基準のためのガイドラインを作成し、次に客観的適正評価として三次元動作分析装置を用いて歩行と起き上がり動作、および立ち上がり動作を検討した。さらに、介助犬適応に関するモデル例および問題例を検討した。1.介助犬のための作業療法ガイドライン作成(1)介助犬との協業を支援する手順として、介助犬希望者や使用者の作業遂行に関する情報収集、作業遂行障害と能力の確認、作業遂行における介助犬の有効性及び問題点の確認、作業療法介入があげられる。(2)評価として、環境、個人的因子、社会参加、活動、心身機能・構造の5カテゴリーに分類した。(3)目標の設定として、姿勢保持・変換、移乗、持ち上げて運ぶ、手の巧緻動作、リーチ動作、歩行、車いす駆動、更衣動作、買い物、駐車場の利用、水分補給、緊急連絡、室内環境制御をあげ、介助犬による補完動作課題とのマッチング表を制作した。(4)ハンドリング習得段階での介入基準を使用者の障害にあわせて作成した。(5)フォローアップの必要な場合を提示し、その介入方法について言及した。2.三次元動作分析装置による介助犬との協業動作の有効性評価(1)歩行バランスの評価では、多発性硬化症及び関節リウマチ例(女性)と介助犬の歩行、脊髄損傷者の起き上がり動作について検討した。三次元動作分析装置をもちいた評価から、介助犬との歩行パターンが、独歩や杖歩行に比べて、遊脚期及び立脚期共に介助犬が関与し安定に寄与していることが判明した。起き上がり動作については運動範囲の軽減を認めた。立ち上がり動作については、下肢モーメントのパターンを分類し、介助犬介入による有効性を認めた。3.介助犬適応に関する症例検討(1)介助犬使用者の会の会員について、適応例における社会的問題への解決法、適応出来なかった例の背景について作業療法学的に検討した。
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