研究課題/領域番号 |
15300204
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
田中 信行 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 教授 (40041454)
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研究分担者 |
池田 聡 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (00343369)
吉田 輝 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (40347109)
中河 志朗 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70073666)
堀ノ内 啓介 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員
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キーワード | 筋力増強 / 分子生物学 / 転写因子 / 成長因子 |
研究概要 |
本研究は、筋力増強の分子生物学的メカニズムについて解析を行い、動物モデルおよび臨床において筋力増強促進の要因を明らかにしようとするものである。リハビリテーション医療において筋力増強は非常に重要であるが、分子生物学的視点から筋力増強をとらえ、解析した研究は殆んど見られなかった。我々は筋力増強の基盤は、遺伝子転写促進による筋蛋白の合成という観点から捕らえなおし、筋力増強の効率的な方法を確立すると共に、筋力増強を促進する薬剤や刺激の検討を行うことを計画した。筋力増強に関する研究は、これまで筋の張力に関する研究、筋肥大に関する研究、筋線維の特性などに関するものが多く、分子生物学的視点からの研究はまだ僅かである。我々は、分子生物学を基盤とした筋肥大および筋力増強の解析を行い、筋の他動的ストレッチが筋力維持に有効であることを報告し評価を得ており、リアルタイムRT-PCR法は発現したmRNAを増幅し定量できるためより詳細な遺伝子発現調節の解析を行うことができると考えられる。 昨年度は、RT-PCR法による筋特異的転写因子および筋関連の成長因子などのmRNA定量法の確立を行った。本年度は、ラットに対する蛋白同化ステロイド投与の効果、機械的伸展刺激に対するMechano growth factor, Glial cell line derived neurotorophic factor等の発現および持続伸長、反復伸長など機械的伸長刺激の方法などにつき検討を行い持続伸長より反復伸長のほうがより筋の成長、筋力増強を促し、タンパク同化ステロイドはその効果を促進することが示唆された。
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