研究課題
基盤研究(B)
1年目は、これまでの基礎研究を踏まえ、適切な疾走距離を40m、60m、80m、100mの四種類に焦点を当て、小学5年男女195名、中学2年男女276名が、各疾走中の歩数頻度、歩幅、最高速度とその逓減率、運動強度としてボルクの主観的運動強度、心拍数を測定し分析を行った。身体的な「きつさ」の観点から、小学5年生では、40m走から60m走が、中学2年生では80mから100m走が望ましいと判断された。2年目は、さらに疾走する距離が違うと内面的には、きつい・スカットした、長いなどそれぞれ異なる認識や意識をもつのではないかとの仮説を立て、上記の四種類の疾走距離それぞれの疾走直後の印象を、20項目の質問紙(SD法)で収集し、それらに探索的因子分析(主因子法)を適用して、各疾走距離に対して意欲・充足感・達成感・疾走感・負担感・競争感・緊張感などの印象を分類抽出した。各疾走距離に対して共通する因子は負担感であった。どの距離の短距離走は児童生徒にとって心理的な負担になっていたと思われる。また検証的因子分析結果から、それらに因子間には、階層がみられ、負担感は充足感や達成感にマイナスの、緊張感にはプラスの位置関係を示した。これらの事から、適切な疾走距離とは、身体的なきつさと心理的負担感がなるべく少なく、さらに運動学的には最高速度で走れるという条件を満たす事が求められる。これらの条件をこれまでの研究に当てはめると、1年目の判断の裏付けがなされた。これらの研究成果をプレオリンピック(04年の8月6日から11日、アリストレ大学、ギリシャ)のプレオリンッピックスポーツ科学学会の心理学領域で発表を行った。3年目は、適切な距離を走った場合、どのような動作で走っているのかを短距離走が得意な小学生5・6年生を対象に動作分析を行った。その結果望ましい動作で走っていた事が判明した。これまでの結果を合わせて、05年11月22日から23日、日本スポーツ教育学会で口答発表を行った。
すべて 2006 2005 2004
すべて 雑誌論文 (8件)
日本陸上競技研究紀要 2
ページ: 1-15
Bulletin of Studies in Athletics of JAAF Voi.1
The International conference for the 25^<th> anniversary of the Japanese society of sport education
ページ: 139-141
The international conference for the 25th Anniversary of the Japanese society Of sport education
静岡大学教育学部研究報告(教科教育学篇) 35
ページ: 131-139
SPORT SCIENCE TROUGH THE AGES (Pre-Olympic CONGRESS)
ページ: 2
Bulletin of the Faculty of Education, Shizuoka University Educational Research Series 35
Sport science trough the ages Pre-Olympic congress 2