研究概要 |
研究1 高強度のプライオメトリック的運動負荷をかけた後の筋腱複合体の回復過程を検討した。 男子陸上競技者9名を被験者とし、高強度のプライオトリックジャンプを行わせた。トレーニング前、トレーニング15分後、30分後、60分後、2時間後、8時間後、24時間後、36時間後、72時間後にスクワットジャンプと30cmの台高からのドロップジャンプをフォースプレート上で行わせた。ジャンプ中の下肢7筋(腓腹筋、前脛骨筋、大腿直筋、大腿二頭筋長頭、大殿筋、内転筋、脊柱起立筋)の筋活動、股関節・膝関節・足関節のトルク発揮を測定するとともに、DOMSを調査した。 ただいま考察中ではあるが、現時点で、(1)筋肉痛と各関節の発揮トルクの推移には何らかの関係が認められる、(2)個人によって回復過程は、かなり異なるが、3日後には、ほぼ負荷をかける前のトルク発揮、筋活動に戻る、という2点が明らかになっている。 研究2 15年度に引き続き、アスリートのコンディションニングの変動を把握するテストを開発するために、8日間にわたり男女陸上競技者11名の起床直後の血液性状(HB,Ht,LDH,CK,GOT,GPT,WBC,MCH,Glu,BUNなど)、身体5カ所の筋硬度、筋力絶対値と立ち上がり時間(握力)を測定した。それとともに、二次元気分尺度(坂入ら、2003)により精神状態を調査した。 この研究に関しては、ただいまデータを解析中である。
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