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2003 年度 実績報告書

運動トレーニングが骨全長の形態と力学的特性に及ぼす影響:自作MRIによる解析

研究課題

研究課題/領域番号 15300218
研究機関筑波大学

研究代表者

徳山 薫平  筑波大学, 体育科学系, 助教授 (00207565)

研究分担者 巨瀬 勝美  筑波大学, 物理工学系, 教授 (60186690)
藤井 範久  筑波大学, 体育科学系, 助教授 (10261786)
向井 直樹  筑波大学, 体育科学系, 講師 (70292539)
キーワードMRI / pQCT / DEXA / 骨密度 / トレーニング
研究概要

下肢に力学的な負荷が高頻度に加わる跳躍選手を対象に、踵骨計測用コンパクトMRI(巨瀬による自作)を用いて踵骨の骨量と形態を測定した。跳躍選手は運動競技歴のない対照群に比べて骨体積率(MRI法で評価する体積骨密度の指標)、骨密度(DEXA法で評価した面積骨密度)及び音速(超音波法で計測される骨密度の指標)が高かったが、骨体積(MRI法による三次元画像での評価)には両群の間に有意な差は認められなかった。従って、跳躍選手の踵骨に加わった衝撃的な負荷が骨のマクロな形態ではなく内部構造に影響を及ぼし、骨量の増加を導いたものと推察された。
運動が骨構造に及ぼす影響を調べた先行研究においては、テニス選手の橈骨骨幹部の左右比較や脛骨骨幹部についての跳躍選手と対照群との横断的研究などから、運動負荷は皮質骨の体積骨密度を増やすことなく、骨横断面積の増大(骨体積の増大)によってその機械的強度を強めていると報告されてきた。一方、海綿骨が主要である踵骨に対する運動負荷の影響を調べた本研究の結果は、運動負荷が骨のマクロな構造に変化を引き起こすことなく骨の内部構造の変化(一定体積当りの骨塩量)によって機械的強度を強めている事を示唆しており、運動に対する骨構造の適応は皮質骨と海綿骨とで大きく異なっているものと考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 高野純平 他7名: "跳躍選手の脛骨の形態と骨強度:骨幹部断面の重心を中心とする64方向についてのpQCT解析"体力科学. 53. 123-130 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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