• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

各種トレーニングが関節の柔軟性および筋の伸展性に与える影響に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15300224
研究機関日本体育大学

研究代表者

中嶋 寛之  日本体育大学, 体育学部, 教授 (50155727)

研究分担者 石井 直方  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20151326)
中里 浩一  日本体育大学, 体育学部, 助教授 (00307993)
キーワード関節柔軟性 / 動物モデル / 伸張性トレーニング / 筋複合体
研究概要

平成17年度はラットを対象として20日間の腓腹筋伸張性トレーニングを行った後,関節柔軟性の検討を行った.
<目的>
伸張性トレーニング後の筋量あるいは発揮張力の変化は検討されているが,関節柔軟性の変化に関してする実験的検討は乏しい.本年度は伸張性トレーニング後の関節柔軟性の変化に関して我々が確立したラット足関節柔軟性評価系を用いて検討を行った.
<方法>
対象は、Wistar系ラットオス(12週齢)34匹とした.これら被験動物の腓腹筋に対し,2日おきに5回4セットの伸張性トレーニングを20日実施した(EC群).コントロール群には等尺性トレーニングを同頻度,同期間実施した(I群).関節柔軟性の評価には平成14年度に本研究にて確立した評価系である静的トルク(関節角度を固定(45°以下PRT45)した状態での足底の反力)を用いた.同時に筋内細胞骨格タンパク質で骨格筋の静的張力と強く関係するとされているコネクチンのアイソフォームに関してもあわせて検討をおこなった.
<結果>
20日間の伸張性トレーニングの結果,EC群はI群と比較して腓腹筋の筋湿重量および等尺性発揮張力ともに有意に高値となった.筋線維組成に関しても,EC群がtypeIIaが有意に高い割合で分布していた.PRT45を測定した結果,EC群が有意に低い値を示した.コネクチンのアイソフォームに関しては群間で差は観察されなかった.
<考察>
等尺性トレーニングを行う場合と比較して伸張性収縮トレーニングを行うことにより,関節柔軟性は向上する.この変化は骨格筋内構造タンパク質の変化というよりは細胞外マトリクスの変化に起因するものであると考察される.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Increased myostatin synthesis in rat gastrocnemius muscles under high-protein diet.2006

    • 著者名/発表者名
      Nakazato et al.
    • 雑誌名

      Inter J Sport Nut Exer Metabol 16

      ページ: 153-165

  • [雑誌論文] Effects of dietary apple polyphenol on adipose tissues weights in Wistar rats.2006

    • 著者名/発表者名
      Nakazato et al.
    • 雑誌名

      Exp Anim 55(4)(in press)

  • [雑誌論文] Shortening velocity of human triceps surae muscle measured with the slack test in vivo.2005

    • 著者名/発表者名
      Sasaki, Ishii
    • 雑誌名

      J Physiol. 15

      ページ: 1047-1056

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi