長野県にあるO総合病院は西棟が外断熱、東棟が内断熱になっている。両方の棟で病室、診療室、透析室、受付などで2004年7月、10月2005年1月に真菌の測定を行った。 その結果特に10月の測定では明らかに外断熱の各部屋の真菌数が少ないという結果を得た。一方ドイツのFraunhofer研究所(Sedlbauer所長、Kunzel博士ら参加)と合同で6月から7月にかけて田中が実行委員長を努め建築物理に関するシンポジウムを東京、札幌、京都で開催、外断熱、真菌の問題を論じた。また同研究所と熱と水蒸気が同時に移動する場合に解析が行える計算プログラムWUFIに関し共同研究を行い、理論計算上も外断熱が外壁内に水蒸気が蓄積しにくい事を確認した。このことに関し2005年3月11日にStuttgartのFraunhofer研究所でWork Shopを開き結果の報告を行う。
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