研究課題/領域番号 |
15300249
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
渡邊 孝男 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (20004608)
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研究分担者 |
田中 武雄 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (30091531)
中屋 紀子 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (40074108)
鎌田 慶朗 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (50124566)
小金澤 孝昭 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (70153517)
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キーワード | 学校給食 / 食教育 / 栄養教育 / 農業体験 / 健康教育 / 体験学習 / 総合的な学習 / 持続可能な開発のための教育(ESD) |
研究概要 |
本年度の研究では、研究者会議とは別に、5回の研究例会を開催し、学校給食の食教育への活用方法を検討した。第1回研究例会は、7月の下旬に「学校給食と食教育の接点の課題」というテーマで、学校栄養職員を中心に討論会を行い、現在学校現場で求められている、調理室と教室との連携について議論が交わされた。第2回研究例会は、8月下旬の2日間にわたって公開講座「食育と学校給食」を開催した。宮城県内の教員、栄養職員、教員志望の学生を対象に(1)食教育の教育実践の紹介と(2)学校給食で実施されているメニューを調理自習し、学校給食の実情とそのメニューを食教育にどのように活用するのかを学ぶ機会を提供した。約20名の教員、栄養職員などが参加した。第3回の研究例会は、11月下旬に文部科学省学校給食調査官の小川達也を招いて「最近の食教育事情」についての懇談会を行った。第4回研究例会では、1月中旬に北京大学の王培玉教授と劉宝花助教授を招いて「中国における学校給食の現状と課題」についてのシンポジウムを開催した。第5回会研究例会では、3月上旬の2日間にわたって『食教育・学校給食実践研究報告大会』を開催し、今年度の研究者・研究協力者の成果報告を行った。今年は、8本の研究が紹介された。研究テーマは(1)『食教育の目的〜食のつながり理解学習の視点と方法』(大学教員)(2)「食物アレルギーの現状〜講義「学校給食」受講生アンケートから〜」(大学教員)(3)『日米青少年のフアーストフード消費動向からみた食生活』(大学院生)(4)「つくろう『僕らの畑物語』』(小学校教員)(5)『大麦を作ろう』(小学校教員)(6)『感謝の意識・今昔』(栄養職員)(7)『宮城県内児童生徒の地域食材についての意識調査』(栄養職員)(8)『加美農業高校の給食』(大学教員)と小学校での実践や栄養職員による意識調査結果など幅広い成果が報告された。 今年度は、研究会参加者が20名となり、実際に教育実践を行うメンバーが揃ってきた。来年度は、宮城県内の学校給食を活用した食教育実践を整理し、実践のデータバンク作りを進めて生きたい。また昨年と本年度と継続してきた日本・韓国・中国の米飯給食の共同研究を今後とも継続していきたい。
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