(1)3次元アクセロメーターによる身体動作の記録とその解析方法について、大学生を被験者として予備的・基礎的な実験を実施した。腰部と両手足に3次元アクセロメーターを装着して、まず仰臥安静状態においてポータブルガスモニターを用いて消費エネルギー量・心拍数を測定した。さらに、座位、立位、歩行、階段昇降をはじめとした身体活動強度の異なる各種作業を行わせ、呼気ガス代謝モニター(テレメトリー式)により消費エネルギー量・心拍数を経時的に測定した。3次元アクセロメーターによる身体動作の記録を分析し、心拍数のデータとあわせて消費エネルギー量との関連性について解析を行った。 (2)小・中学生を対象として、日常生活の行動調査を実施し、日常の生活活動の種類・頻度の分析を行った。その結果、姿勢と活動強度から5種類のパターンに分類できることが分かった。調査研究は大森が分担して行った。 また、この結果を基に、生活活動記録から消費エネルギー量を算出する質問紙(Questionnaire)を作成した。 (3)(1)(2)の予備実験データ、調査結果をもとに、次年度に実施予定の小・中学生を対象とした実験において被験者への負担を最小にするプロトコールを作成した。
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