研究課題/領域番号 |
15300267
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
時田 澄男 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (20008866)
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研究分担者 |
小林 秀彦 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (60125888)
豊岡 了 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (90019753)
岩本 一星 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (90008871)
野口 文雄 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (40008842)
太刀川 達也 埼玉大学, 理工学研究科, 講師 (20251142)
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キーワード | 教育工学 / マルチメディア / ハイビジョン / 確率密度 / レーザー彫刻 / 色素化学 / 量子有機化学 / 分子軌道法 |
研究概要 |
当初計画ではWEB教材が主な研究対象とされていたが、多様な教育メディアを研究対象としたほうが論理的思考力や創造性を育む手法がさらに充実するとの観点から、次の各項目について展開を広げ、当初の目的を上回る研究成果を得ることができた。 (1)ビデオ教材:ハイビジョン撮影を含む高画質素材を作成し、教卓実験に不向きな危険な実験(酸素の液化による磁性の検証、アルカリ金属と水の反応性など)の演示による考える教育、ならびに放送大学放送教材(2006〜2009放映)に活用した。後者は歴史観をもとに科学を考える教材として講義や実験でも使用した。 (2)電子状態の可視化:等値曲面の実体模型を国立科学博物館で展示(2003〜2012)する一方、電子の確率密度のガラス内彫刻という新しい技術を開発し、2005年度から2006年度にかけて意匠登録を完了した。また,配布のためのソフトウェアを整備した。これまでにない可視化技術であるので新しい着想を与える素材となることが期待される。 (3)思考力を育むことを目的とする著書を研究期間内に7編印刷公開した(このうち、2006年度は4編)。2005年度発行の2編が1年以内に改訂版として出版されたことから、「考える化学」を教えるための著書が好評であることが明らかとなった。 (4)論文・総説類を研究期間(2003〜2006)内に30編印刷公表した(このうち2006年度分は6編)。 (5)分子軌道法計算によって独創性、創造性を育むことができるソフトウェアを開発し、広く一般に配布した。2006年度までの配布数は301件に達した。 (6)上記(1),(3)〜(5)のそれぞれを組み合わせてWEB教材を作成した。 (7)上記すべての教育メディアをリンクフリーで閲覧するためのWEBシステムSUCRAを新たに大学内に構築した。規定制定やシステム構築のために大学内のリーダーとして努力し、2007年3月には試験公開できるはこびとなった。WEB教材やソフトウェアの一部をこのシステム上で広く公開する予定である。 (8)教育効果の検証は、埼玉大学、東京大学、上智大学、東京学芸大学および放送大学面接授業の場で引き続き行った。
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