研究分担者 |
村瀬 康一郎 岐阜大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (80150027)
益子 典文 岐阜大学, 総合情報メディアセンター, 助教授 (10219321)
松原 正也 岐阜大学, 総合情報メディアセンター, 助教授 (80281046)
松川 禮子 岐阜大学, 教育学部, 教授 (90021336)
古田 善伯 岐阜大学, 教育学部, 教授 (30015854)
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研究概要 |
(1)伝統的な講義及びこれまでの遠隔講義をエンリッチメントとエンラージメントの視点から検討して整理 LMSは,伝統的講義から遠隔講義及び個別学習を範疇とした総合的なシステムとして開発する必要があり,エンラージメントとエンリッチメントの2軸からの統合的授業モデルを「伸び縮みする教室」として検討した。 (2)「伸び縮みする教室」を支援するためのメディアについての検討 メディア統合型LMSの重要性について,エンラージメントとエンリッチメントを対立軸ではなく関連軸に位置づけ,「伸び縮みする教室」として統合するためのメディア利用の位置づけを提示した。 (3)学習形態とメディアの関係を検討し,メディア統合型LMSを活用した教育方法の開発 伝統的講義をモデルとした多様な学習形態におけるメディア活用を検討し,メディア統合型LMSを用いた多様な学習形態を組み合わせた指導を試みることで教育方法の検討を行った。 (4)個別システムをLMSに統合する際の機能についての検討 個別システムをLMSの基本機能と連動させ,必要に応じて利用可能とするための機能を検討し,統合化の利用モデルを検討した。とくに,「働きながら学ぶ教師のための大学院」を提案し,修士論文指導を踏まえた入学から修了までの指導方略に求められる機能を明らかにした。 (5)統合化型LMSを活用した伝統的教育の改善についての調査 統合型LMSを伝統的講義に適用した教員の利用実態を調査し,期待されるエンリッチメントへの取組について分析した,LMSのアナウンスやアンケート等の機能に対する利用期待が高いこと等が明らかとなった。 (6)メディア統合型LMSを活用したエンラージメント メディア統合型LMSを活用したエンラージメントへの取組から,遠隔教育におけるエンリッチメントの視点が重視されはじめることを明らかにし,働きながら学ぶ教師のためのカリキュラムモデルを提示した。
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