研究課題/領域番号 |
15300278
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
成田 滋 兵庫教育大学, 学校教育研究センター, 教授 (10172587)
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研究分担者 |
長瀬 久明 兵庫教育大学, 学校教育研究センター, 教授 (10127269)
山城 新吾 兵庫教育大学, 学校教育研究センター, 助手 (10346299)
中村 哲 兵庫教育大学, 学校教育研究センター, 教授 (40091813)
棟方 哲弥 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 情報教育研究部, 室長・助教授 (70229938)
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キーワード | 確かな学力 / 遠隔指導 / ユビキタス / 保護者 / 連絡支援システム |
研究概要 |
本研究は、生徒の「確かな学力」を育成するために、保護者と教師が教室外での連絡や連携を深めることを目指し、生徒の学習状況や習熟度を互いにモニターしあい、学習の遅れの兆候を発見し、そうした事態には早期に対応する措置を講じるシステムを提案することである。研究の2年度は、遠隔による学習支援システムの改良と継続実験、学校での生徒の利用、保護者と教師の利用、さらにシステムの評価などで次のような課題と取り組んだ。 (1)ユビキタスな遠隔指導システムの使い良さを向上させるインターフェイスの改良をその効果の検証 この作業は、遠隔で生徒の学習をモニターする保護者や現職教師へのシステムの細部に関する調査の実施、それに基づくシステムの改良やインターフェイスの改善、外部評価による本システムの信頼性などを検討した。なお、大学生の携帯による授業評価実験も行い、継続的な評価に携帯機能の有効性が確認された。 (2)「確かな学力」を育成する生徒の個別の学習計画や教材提示の機能、学習教材と資源データベースの効用、さらに保護者と教師、あるいは生徒との学習過程のモニターや学習相談の利便性の検討 動画像と静画像により学習活動の様子を提供する手段として、広域学校家庭間支援システム「スクールプラネット」を組み合わせて、学校-家庭間連絡支援システムを構築・運用した。この実証実験は、兵庫教育大学付属小学校と佐賀県伊万里市松浦小学校でシステムの検証実験が行われ。保護者からのメールでは家庭での子どもの様子が報告され、学校での担任教師と子どもとの会話も広がっている結果が判明している。 (3)ストリーミングやVODサーバの最適設定、ストリーミング技術や画質に関するテクニカルなデータの分析 この作業は、大阪府立教育センターでの教師研修のライブ放映を通して、産学共同研究者の勝美印刷株式会社と大塚商会がシステムの改善を図った。 (4)研究成果をまとめ、海外を含めた学会などで発表し、デジタルと印刷媒体での報告書を作成した。
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