研究分担者 |
服部 哲郎 香川大学, 工学部, 教授 (20218506)
富永 浩之 香川大学, 工学部, 助教授 (80253251)
山下 直子 香川大学, 教育学部, 助教授 (30314892)
林 敏浩 香川大学, 総合情報基盤センター, 助教授 (90264142)
松原 行宏 広島市立大学, 情報科学部, 教授 (30219472)
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研究概要 |
視線を利用するポインティングデバイスの可能性-文書閲覧・絵画鑑賞における視線情報- 従来のアイカメラは,被験者の頭部を固定するので使いにくかった。本研究では,頭部を動かせる改良型のアイカメラを導入し,より自由度の高い使用形態を実現した。文書閲覧と絵画鑑賞場面を設定する視線の動きを計測した。文書閲覧では,視線の動きは文章順序に追従していた。絵画鑑賞では,特定部位への視線集中が認められ,被験者の興味対象部分を推定できる。これらの実験結果から,大まかな部分指定をするポインティングデバイスへも利用できることを明らかにした。視線計測情報を利用するe-Learningコンテンツの妥当性を検証する実験も試みた。 ステレオカメラを利用する書字動作計測-ビデオタブレット- コンピュータを利用する書き方練習システムでは,ペンタブレットを使用する。ところが,特別なペンと筆記面を備える普及型ペンタブレットは,日常的に使う筆記具や普通の紙を使えない。本研究では,CCDカメラにより筆記過程をリアルタイムで観測しながら,筆跡情報と筆記過程を取得するビデオタブレットを提案し実験を試みた。ここでは,二台のカメラ(ステレオカメラ)を用いる筆記過程計測から,筆記盤面の二次元位置情報に加えて,高さ情報取得も試みた。本方式では,高さ情報を利用するストローク抽出や,毛筆のような筆跡幅の変化する筆記具でも使えることを確かめた。 中国人留学生を対象とするマルチメディア型漢字学習支援システムへの適用 日本語を学ぶ中国人留学生は,他国からの留学生と異なり,漢字を使える。ところが,日中両国で使われる漢字は,発音はもとより字形にも微妙な差異があり,日本語学習ではかえって戸惑う場合が多い。ここでは,日中間の漢字の差異に着目したマルチメディア型教育支援システムを開発し,本研究で提案する新入力方式の導入を検討,有効性を確かめた。
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