研究課題
本研究の目的は、学生が各種感覚提示装置を利用して、自らVRコンテンツを作成する能力を身につけることを目標にした教科「バーチャルリアリティ制作」の教授法確立に資するため、感覚提示インタフェースの開発と、教材への応用を研究するものである。授業については、大学に没入型VR装置(HOLOSTAGE)が導入されたため、学生が作成したコンテンツをHOLOSTAGEで総合評価する内容を設けた。感覚提示インタフェースについては、香り提示装置、触覚提示装置の要素部品の製作を行った。(1)授業の改善;昨年度に引き続き、主に実習内容について教授法の改良を行った。学生には、先ず3次元インタラクションソフトウエア(WTK)に慣れてもらい、VC++、立体視、3次元可視化(AVS)、サイバーグローブ、力触覚(PhanTom)の実習を進めた。また、HOLOSTAGEの導入にあわせて、学生が作成した3Dソフトを没入環境に変換し、体感させた。学生の評価は高く、概ねねらい通りであるが、システムが複雑になるに従って、支援法の検討が今後の課題である。(2)触覚提示関連;体内の弾力性のある部位を超音波画像で捉え可視化する技術、および、当該弾力性のある体内部位に触っている感じが得られる触覚デバイスについて、検討を行った。携帯型の触覚システムを目指して人工筋肉を用いた触覚機構の原理実験機を試作した。特許準備中である。(3)嗅覚提示関連;(1)複数の霧化器の霧化量を独立に変化させることができる新型香り発生装置用部品を試作した。今後、複数の香料含有液体を霧化し混合することで、様々な香りを合成する実験を行う。(2)人の鼻の位置を検出して、香りの固まりを放出する空気砲式香り提示装置について、利用者に嗅覚刺激を確実に提示する方法を検討し、装置の改良を行った。パソコン制御の実験システムを試作し、各種データを収集中である。特許出願中である。(3)没入型VR環境で香りを提示できる装置について、特許調査および方式展開を行った。また、VRで作成した町並みの店舗に付加する香料とその適正について、各種実験を開始した。
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