研究課題/領域番号 |
15300289
|
研究機関 | 国立教育政策研究所 |
研究代表者 |
小松 幸廣 国立教育政策研究所, 教育研究情報センター, 総括研究官 (50241229)
|
研究分担者 |
坂谷 内勝 国立教育政策研究所, 教育研究情報センター, 総括研究官 (70187053)
吉岡 亮衛 国立教育政策研究所, 教育研究情報センター, 総括研究官 (40200951)
|
キーワード | データロガ / Web / 気象観測 / 環境測定 / 地震観測 / インターネット |
研究概要 |
(1)インターネット接続機構を持つ観測装置に求められる機能・性能の検討を小中高等学校教職員等から構成する教材開発委員会の協力を得て実施した。実用化に向けて装置の問題点、授業展開、実現すべき機能等について検討し、装置の仕様を決めた。 ・設置場所の問題から装置を小型化する必要性がある。 ・装置の設置、保守等からネットワーク接続の簡便性と物理的、ソフト的な堅牢性が求められる。 ・観測装置の設置場所は校舎の形状や学校の種々条件により異なるため装置はセンサー部と計測部に分ける。 ・センサー部と計測部間のデータ転送方式として無線と有線を検討した結果、安定動作、電力供給等の面で有利な有線とした。 (2)装置の開発は計測部とネット接続部に分けて実施した。計測部は気象情報(気温、地温、湿度、気圧、風向、風力、降水量、日照)について測定方法、センサー、測定範囲などの条件を勘案して開発を行った。環境情報については酸性雨と騒音について検討したが自動化、設置条件等の点から今回開発は行わず、紫外線強度のみを実現した。地震計については様々な観測方法を検討した結果、小型で感度の良い半導体型の加速度センサーを用いた地震計を開発した。また、この地震計を校正するために新たに地震波発生装置を開発した。この装置は実際に観測した地震波を装置上で再現可能な機能を実現したことから地学教材としても応用が可能である。 (3)計測部のソフトウエア開発としてセンサー信号を教材として利用可能な形に変換するプログラムを作成した。 (4)計測部とネット接続部を統合した試作機を3台製作した。現在、ネット接続部のソフトウエア開発と各部の連携を図るためのソフトウエア開発を行っている。
|