研究課題/領域番号 |
15300292
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
松原 洋子 立命館大学, 先端総合学術研究科, 教授 (80303006)
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研究分担者 |
遠藤 彰 立命館大学, 先端総合学術研究科, 教授 (90148388)
小泉 義之 立命館大学, 先端総合学術研究科, 教授 (10225352)
立岩 真也 立命館大学, 先端総合学術研究科, 教授 (30222110)
佐藤 達哉 立命館大学, 文学部, 助教授 (90215806)
土屋 貴志 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (90264788)
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キーワード | 生命倫理 / 公共性 / 障害者 / 科学技術社会論 / 生命科学 / 医療 / コミュニケーション / マイノリティー |
研究概要 |
本研究は、生命科学・生命技術の公共性と生活者の利益の一致および対立をめぐる諸問題について、(1)過去から現代に至る事例を収集・分析し、(2)生活者の利益にもとづく生命科学技術の公共性および制度のありかたを検討するとともに、(3)総合的見地から生命科学・生命技術の進展に対応する倫理原則を提示することを目標としている。平成16年度はこれに関連して研究会を実施するとともに、成果の一部を図書として刊行した(松原・小泉共編著『生命の臨界』、立岩『ALS』)。 主な研究会は以下のとおりである。<身体をめぐる科学情報と社会>柄本三代子(立教大学)「リスク社会における『リテラシー』というものの活況」、武藤香織(信州大学)「遺伝子教育(genetic literacy)」は高めなくてはいけないのか?--ゲノム解析に期待する当事者団体の生き方」(2004年7月22日)、<出生前診断の問題点>渡部麻衣子(ウォーイック大学)「ダウン症を対象とした出生前スクリーニング普及の経緯とその問題点」、玉井真理子(信州大学)「遺伝医療と出生前診断」(2004年12月9日)。 また昨年度(『現代思想 特集争点としての生命』2003年11月号)に引き続き、今年度も『現代思想 特集生存の争い』(2004年11月号)に企画協力し、本プロジェクトの構想を提示する機会を得た。また、先端総合学術研究科院生による各種研究会を母体として関連分野のデータベース構築を継続して行っている。 なお、研究代表者(松原)は韓国・東亜大学主催の生命倫理国際会議で招待講演を行い("A History of Eugenic Laws in Japan : The Ethical Background of the Debate About Reproductive Technologies")、東アジアの生命倫理問題に関する研究ネットワーク作りに着手した(International Bioethics Conference : Bioethics and Asian Culture Seokdang Academic Research Institute of Traditional Culture, Dong-A University, January 26,2005)。最終年度となる平成17年度には、将来の国際的な展開の基盤形成につながる活動を行いたい。
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