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2005 年度 実績報告書

新しい活断層データに基づく主要活断層の活動性の評価研究

研究課題

研究課題/領域番号 15300301
研究機関東北大学

研究代表者

今泉 俊文  東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50117694)

研究分担者 堤 浩之  京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60284428)
宮内 崇裕  千葉大学, 理学部, 助教授 (00212241)
中田 高  広島工業大学, 環境学部, 教授 (60089779)
キーワード活断層 / 活断層詳細デジタルマップ / 空中写真再判読 / 断層変位量 / 平均変異速度 / 縦ずれ活断層 / 横ずれ活断層
研究概要

本年度の研究では,「活断層詳細デジタルマップ」(東大出版会,2002)の活断層線分データ見直しの一貫として,中部地方,中国地方,近畿地方および東北地方の活断層の再判読調査を行った.
その結果,従来その存在が確かとされている活動度の大きい活断層の周辺地域での活断層の分布が複雑な形状を示すことが明らかになった.周辺地域の活断層の分布については,それらが,主要活断層帯活動とどのように関連するのか,すなわち,主要活活断層帯の境界としての役割なのか,単独で小規模な地震活動を引き起こす可能性があるのかどうかの見極めが必要になってきた.このような新たな課題を検討するために,断層沿いの変位量・変位速度の分布をより詳細に調査した.さらに,主断層のレースの地下構造を明らかにするために,浅層反射法地震探査を行い,地表トレースと地下構造化のつながりを明らかにした.
また,活断層の活動性を評価するための属性データ(活動履歴・活動間隔・変位量など)の整備を進め,東北地方の活断層を例に,完新世の活動について検討した.
その結果,主要主要はすべて完新世に活動したことがわかった.また,その活動時期は,隣接する活断層と連動して活動する場合と,活動間隔が互いにずれて(補完するように)活動する場合があることがわかった.前者は,主として,山麓沿いに連続する活断層帯で見られる.例えば,長町利府断層から福西縁断層帯に至る区間の活動に代表される.一方,後者は山地の両縁を比較した場合で,横手盆地東縁断層と北上低地西縁断層の活動が明瞭である.このような地域間の比較は,活動性の評価にとって重要であると考えられる.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] フンボルト山地西麓(ネバダ)の正断層地形2006

    • 著者名/発表者名
      今泉俊文, 岡田篤正
    • 雑誌名

      月刊地球 号外特集号(印刷中)

  • [雑誌論文] 東北地方の活断層の諸問題2005

    • 著者名/発表者名
      今泉俊文, 佐藤比呂志
    • 雑誌名

      第四紀研究 44・4

      ページ: 217-227

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 比較的規模の大きな地下活断層の特徴とその調査手法の検討2005

    • 著者名/発表者名
      木下博久, 野原壮, 中田高ほか
    • 雑誌名

      活断層研究 25

      ページ: 27-37

  • [雑誌論文] ボーリング調査による庄内平野東縁・松山一狩川断層の完新世変位速度2005

    • 著者名/発表者名
      水本匡起, 今泉俊文, 岩崎孝明
    • 雑誌名

      活断層研究 25

      ページ: 57-61

  • [雑誌論文] 糸魚川-静岡構造線活断層系・下蔦木断層の活動履歴T平均変位速度の再検討2005

    • 著者名/発表者名
      近藤久雄, 奥村晃史. 杉下一郎, 中田高
    • 雑誌名

      活断層研究 25

      ページ: 75-84

  • [雑誌論文] 雲仙断層群の変位速度と活動史2005

    • 著者名/発表者名
      松岡暁, 堤浩之, 竹村恵二, 星住英夫, 松本哲一
    • 雑誌名

      活断層研究 25

      ページ: 135-146

  • [図書] 日本の活断層地図「関東甲信越」,「北海道・東北・新潟」,「中部・近畿・中国・四国・九州」(各32頁及び50万分の1地図)2005

    • 著者名/発表者名
      中田 高・今泉俊文(監修)
    • 総ページ数
      32
    • 出版者
      人文社

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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