研究課題
3年計画である本研究の2年目は、初年度と同様に、入手可能な官庁統計等データベースの収集、それらデータベースの効率的なGIS化手法の開発、WebGISの構築などを行った。本年度の研究成果は、以下のようである。1)官庁統計等データベースの収集とGIS化1975年以降のすべての地域メッシュ統計の全国版を整備し、GIS化できるよう変換を行った。また、平成8、13年の事業所・企業統計の小地域統計の整備を行った。事業所・企業統計の小地域統計は、町丁・字等集計と調査区集計があるが、境界線データが提供されている調査区集計をGIS化するためのデータベース変換を行った。さらに、平成2、12年国勢調査人口移動集計のGIS化を可能とするようデータベース変換も行った。これら以外に関連するGISデータとして、住宅地図、道路地図、乗降客数データなどの収集・整備も行った。2)海外のセンサス地理学に関する情報収集と共同研究の展開米国地質調査所USGSのHowell博士を招聘し、USGSのWebGISに関する資料などを提供していただいた。また、マレーシア科学大学のRainis助教授とマレーシア国勢調査のGISデータを提供いただき、共同研究を開始した。さらに、昨年に引き続き、英国における2001年センサスの調査を行い、アイルランド国立大学のFotheringham教授、Kalogirou博士と共同で、人口移動データ用いた日英比較研究を行っている。3)GISデータベース加工プログラムの開発全国市区町村の境界線データの構築、数値地図25000(空間データ基盤)のShapeファイル変換ソフトの開発、などを引き続き行った。4)WebGISの構築PCサーバ上にArcIMSをセッティングし、官庁統計のWebGISを構築した。具体的には、国勢調査の小地域統計と地域メッシュ統計をWebを介して提供できる仕組みを構築した。
すべて 2005 2004
すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)
地理学評論 78-3
ページ: 176-178
働く女性の都市空間(由井義通, 神谷浩夫, 若林芳樹, 中澤高志編)
ページ: 52-73
現代都市地理学(北川建次編)(古今書院)
GISと地理学(村山祐司編)(朝倉書店) (印刷中)
ページ: 24-51